ゆきげ葬の説明を聞いて
2024・6・10
4月18日にゆきげ葬の説明会があってから一ヶ月 5月第4水曜日ちょっと蒸し暑いなかでしたが 8人の入居者が集まって 自分の ”人生最後のイベント” である葬儀について 思うままに話し合いました。
これまで約一年間 普段は話すことのない滅相もないテーマで10回くらいの話し合いを重ねてきたおかげか このプロジェクトもお互いずいぶんと遠慮なく話せる雰囲気になってきました。 先日など一人が「車に酔うからバス旅行に参加しない」と言ったらもう一人が「そんなこと言ってたら あんた霊柩車にも乗れないよ」と せせらぎならではのブラックジョーク・・・でも おたがいアハハで笑いとばしました。
この日はゆきげ葬の資料を見たり また自分の身内の葬儀を思い出したりしながら それぞれが自分の場合をイメージしたところを話しあいました。
・コロナを経験し 簡単な家族葬が広まった
・本格的に宗教的な葬儀をしたい人が 8人の中にはいない
・儀式的なことにあまりお金をかけたくない 残ったら寄付に回したい
・親戚も友人も高齢で 少人数の葬儀になるだろう
このような共通認識もあって ゆきげ葬のような格式を大切にした儀式より 少人数の心のこもったお別れ会がいいかなぁ とみな感じているようでした。
ただ川崎市だと火葬まで1週間ほど待たなければならない事情で 遺体をどこに安置するか?という問題が大きい と話題になりました。1週間くらいなら薬品処理するエンバーミングの必要はないだろうが 冷房の遺体安置所にお預けするか? それともせせらぎの部屋に安置の場合は1日一回のドライアイス交換が必要。ドライアイス交換業者のため玄関を開けなければならない。
1日一回業者のために鍵を開け 終わったら閉める作業・・・仲間のためにそれができるか? むずかしいだろう。 いや 樋口恵子さんの本に出てくる「歳をとったら老いをユーモアで笑いとばし 今日が一番若い!の精神で 誰かのビスケット=微助っ人=ちょっと助ける人 になりましょう」に倣って 体力があったらその鍵を開閉できるんじゃない? いや 無理無理・・・など 話はつきませんでした。
ゆきげ葬儀社のお二人のお話を聞いたことをきっかけに それぞれが自分の人生最後のイベントを想像し 自分らしく終わるには・・・と考えることができました。
このあと I さんが遺言証書を 時間と体力と気力とお金をかけて作成した経験を話してくれました。すべての作業が終わって I さんは「3人の子どもへの ”子ども孝行” ができたことはほんとによかった! 作ったら なんか気が軽くなったわー!」と 翌日にはもうリュックを背負ってさっさと旅行に出かけていきました。
次回は尊厳死遺言の作り方ーー最後の治療にどのように臨むかーーをみなで学んで 1年間話しあった終の住処プロジェクトは閉じることに。でも月一の雑談会はつづけましょう・・・このようにざっくばらんに話しあえる雰囲気はそのままに! ということになりました。
5月下旬の朝焼け