cocoせせらぎに暮らして   2024・10・30

歌 と うた

2024・10・30

あの炎暑は一体何だったのかと思うような冷涼な秋晴れが続いています。空気が軽くなって心地よく呼吸できる。

この春、息切れがあるのでかかりつけ医に相談、肺活量測定、レントゲン撮影、MRI検査など一通りの調べの結果、軽度のCOPD(慢性閉塞性肺疾患)という診断だったので合唱練習を休んでいました。cocoせせらぎから洋光台の練習会場に通うのもしんどいので、現在も休団。

その上3月に転倒して硬膜下血腫の手術で三週間入院治療の間に、廃用症候群で歩くこともままならず、とうとう介護度1の認定を受ける羽目になりました。83歳の老人であれば救いがたいというほどの状態ではないと思うも、自宅でじっとしていることも性分にあわない。

ゴロゴロしていたところ、高校時代の国語古文参考書に手が触れ、万葉・古今・新古今・・・・等の勅撰集の名歌を遅まきながらなぞるように復習し、和歌短歌に改めて興味を抱いたが、読むのと詠むのは大違い。「虚ろ歌」「腰折れ歌」しかできないが、五+七+五+七+七=三十一文字に揃えるのは結構たいへんな作業。紙の辞書、デジタル古語辞典、現代歌典、       高層マンションと名月

インターネット検索に頼っているが、花鳥風月春夏秋冬ヒトモノコトへの感覚が加齢とともに鈍化しているので、何を詠むのか焦点の合った一語が定まらないで四苦八苦。月一回の例会に出すことになっている僅か二首の課題提出さえ期限切れもあるが、年寄りには短歌は努めて続けようと思います。

妻の死、満五年の11月、この二首で独り飲酒します。

背を丸め小物繕う居間の妻小春の午後の光やわらか

死ぬ妹がなしとなげきし安楽死遂に遂げたりモルヒネを借りて        (入居者・池)

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