筆を口にくわえて・・・星野富弘詩画展
2024・9・20
8月23日 近くの日吉の教会で「星野富弘・花の詩画作品展」があるから タクシーで行きましょう と入居者の T さんに誘われ せせらぎの仲間4人で行ってきました。
会場には40枚ほどの詩画作品の原画が展示してありました。星野さんの書く詩や草花の絵は 優しさと温かさにあふれていて 原画に触れ 生命の尊さを改めて感じる出会いになりました。
私が星野さんを知ったのは約40年ほど前で 友人のススメで詩画集を見るようになり 感動して本を買っていくうちに3冊になりました。せせらぎに越してくるときに たくさんあった本はだいぶ片付けたのですが この3冊は大事に持ってきました。
1970年 星野さんは群馬大学卒業後 中学校の体育教師となり クラブ活動中に頸椎を損傷して手足の自由を失い 大学病院に入院。
2年後に口に筆をくわえて文字を書きはじめ さらに2年後からは花の絵を描きはじめ 7年後に最初の作品展を開きました。1日に2時間 筆を口にくわえて 一つの作品に仕上げるのに大体10日から15日かかるそうです。
星野さんの絵と詩を見るたびに 人間の可能性はすごいものだと 勇気と強さを感じます。私は落ち込んだときには 星野さんの本を広げて励まされています。良い本にめぐり会えたことに感謝です。
星野さんは今年4月 78歳で亡くなりました。もう新しい絵を描かれることはないんだと思いながら 原画展の会場でもう一冊買い求めました。群馬の記念館にもぜひ行きたいと思っています。 (入居者・及)