せせらぎにもコロナが・・・ cocoせせらぎホームページ 2022・9・20
「中国でよく分からない感染症が発生した」というニュースを聞いたのが 2019年のお正月の頃でした。横浜に停泊していた豪華客船ダイアモンド・プリンセス号から日本にも広がりはじめて 死者が増えていき・・・コロナの正体も対処法もよく分からないまま。
第1波といわれる頃には 病床ベッドが足りない! 人工呼吸器が足りない! 志村けんさんもエクモを使ったのに亡くなった! 県を越えて移動しないように! などなど怖いニュースに振りまわされていました。エクモって何?などと言いながら なにしろ手洗い・マスク・換気に気をつけ 手が触れそうなところをぜんぶ消毒して回ることで 日々の不安を追いはらっていました。
2波 3波・・・寄せては返すコロナの波にもまれつつ第7波まで 私たちはなんとか奇跡的にコロナにかからずにここまでやってきましたが ついに。誰がなってもおかしくないね と私たちは話しあっていましたので そんなに慌てずに対処できたと思います。
cocoせせらぎとして コロナ感染の記録を残しておこう ということでご本人とライフサポーターさんに 文章にまとめていただきました。
コロナ感染記
*7月29日の朝「前夜から微熱(37.5℃)、血中酸素97(正常値)、軽い咳。呼吸障害や頭痛などなし」とライフサポーター Fさんに電話連絡した。理事長と副理事長にもライフサポーター から連絡。 *ライフサポーターSさんが購入してきてくれた抗原検査キットで、本人と長女(父と一緒に法事出席するため、たまたませせらぎに宿泊中だった)が検査した結果、本人は強い陽性反応。長女は陰性だったが、濃厚接触者となる。 *かかりつけ医であるしまむらクリニックに電話をして状況を話すと、発熱者は外来に来ないようにと。後刻、保健所から症状聞き取りの電話があった。食糧支援を依頼した。(2日後に宅配で食品数種類とトイレットペーパーなどの日用品がかなりの量 届いた。)
*川崎市新型コロナウィルス感染症コールセンターに電話したが連絡がつかなかった。
*酒井運営委員からの通達が入った。 ①入居者は3日間は基本的に部屋から出ないように。 ②せせらぎで行う催しはしばらく様子をみる。 ③スタッフに連絡をとる。 ④調理スタッフには通常通り作ってもらい、それを順次取りに行き、個食とする。
⑤食器の片づけも順次おこない、基本的に集まらないようにする。 ⑥本人と長女は、個室で一緒に食事をする。 (食事のお盆は隣室のNさんが個室ドア前に届け、ドア前に出された食後の食器もまたNさんが洗って乾燥器に入れる、ということをお願いした。) *運営委員の木村さん夫妻から助言をいただく。 ①長女の洗面やトイレ使用は本人の部屋で。 ②洗濯はいつも使用している洗濯機で。 ③浴室は最後に使用する。 ④部屋の換気は頻繁に行う。
*川崎市保健所感染対策課との電話相談では、本人は80歳で高齢者なので、重点患者として登録されているとのこと。毎日、聞き取り調査の電話があった。連日軽い症状で推移しているが、もし容体が急変した場合は救急車を呼ぶようにとのことだったが、そこには至らず。発症後7日目が堺で、快方に向かうか悪化するかの分岐点になるという。 *感染者本人の隔離期間は症状が出た日から10日間で、8月7日までだった。 *濃厚接触者隔離期間は、7日から5日に変更されたそうで、長女の場合は8月11日に解除された。
2週間余りの間、私たち父娘の生活を支えてもらいました。誠にありがとうございました。なお、娘より「父と私に対するみなさんの温かい応対をいただき、かねてより父が申しているグループリビング運営の素晴らしさに感動しています。せせらぎにはまた来たいと思います」との言葉がありました。 (池)
ライフサポーター として
7月末、入居者の一人の方がコロナにかかりました。 発症の2日前、猛暑のなか歩いて30分くらいかけてお帰りになったのがとても気になっていました。いつもとはちがい、とても疲れた顔をされていました。 大丈夫かなぁと思っていたのですが、その次の夜、事務局長のFさんから電話があり、その方が発熱し、喉の痛みもあるとのこと。連絡をもらったのが夜だったのでなにもできなかったのですが、翌朝せせらぎに行くまでに何ができるかを、私は考えていました。
まず、コロナであるか、そうでないかをはっきりさせないと、入居者のみなさんの不安につながると思い、薬局が開く時間に電話で抗原検査キットがあるかを5軒ほど聞きました。コロナが増えていて、ほとんどキットが売りきれ状態・・・1軒だけ売っていると聞き、すぐ買いに行きました。せせらぎに着いてすぐ検査を実施すると陽性でした。
さてこの後の対応どうしたらいいのかと・・・せせらぎは老人福祉施設ではないので厚労省の指導・支援もなく、いろんな事がわからないことだらけ・・・そしてコロナ発生の頃とは国や保健所の対応がかなり変わっていましたので、どうしていくかを、入居者の運営委員Tさんとすぐ相談しました。まず入居者全員の方に現状を把握して貰い、どうするかを入居者みんなで話し合いしましょうとTさんから提案があり、サロンにみんなで集まりました。
一番の問題は、みなさんの夕食でした。もし夕食を作ってもらえないとなると、みなさんにはお弁当を買ってくるという対応になる予定でした。が、今はだいぶ制限がゆるくなっていることもあり、調理の方が入居者の方と接しないように調理をし、調理が終わったら運営委員のTさんに連絡、Tさんから入居者に順々に連絡。そして各自が部屋で食事をとれば接しないのでは という意見が出ました。調理の担当の方に連絡を取ると、協力して頂けると了解して貰いました。みなさんホッとされていました。
ライフサポーターは専門的な知識はなく、今後どうしていくか・・・運営委員のなかに奥様が保健師さんという方がいらっしゃったので、その方に連絡をすると、とても適切なアドバイスを頂き、結果コロナは誰もうつらずに過ごすことができました。
再度入居者のみなさんに集まって頂き、話し合いを設けました。運営委員の方が入居者&スタッフの抗原キットを確保してくださり、調べてみると全員が確実に陰性で、みなさん安心することができました。
最初に入居者の方の異変に気づいてくださったのは夕食担当の調理の方でした。普段から食事の様子を見てくださっていて、普段とちがう様子を事務局長に伝えてくださったことだと思います。せせらぎに関わる人たちの報連相(報告・連絡・相談)、チームワークのすごさを実感しました。
日頃のこまめな感染対策や4回目ワクチン効果などもあり、二人目感染が出なくてホッとしました。この間、数回にわたる入居者の話し合いがもたれ、そこで「何を手伝えばよいですか」などの声がだされ、それぞれが出来るところでの応援体制ができ、入居者、スタッフの協力で乗り越えられました。元気な高齢者のシェアハウスならではの2週間が過ぎ、ご本人の快気祝い、濃厚接触者だったご長女とのお別れをかねて、夕食会で乾杯をしました。「自立と共生」のせせらぎらしい助け合いができ、嬉しかったです。 今回の体験から、せせらぎの中でも適宜に相談できるアドバイサーが必要ではないかと思うのと、保健所、医療機関の対応がもう少しスムーズにできたらよかったと思います。 ライフサポーター (佐)
~ ~ 秋の気配が ~ ~
あんなに暑かった夏が ふと気づくともう秋風になり いつの間にか蝉の声が聞かれなくなっています。せせらぎ遊歩道の夜の散歩に出ると 秋の虫の声が繁く 小川では魚が水音をたてて・・・めぐまれた所にいるんだなぁとしみじみ・・・ 植物も夏から秋への模様替えです。近隣で撮った最近の花の写真を並べてみました。

夏の終わり エノコログサ

ネムの花 夢の中のような
つぎつぎと花を咲かせるキキョウ
たくさん実をつけたフウセンカズラから 来年のために種を取りました
春には真っ白な花を咲かせるのに 秋になると真っ赤な実をつける不思議なヤマボウシ
色っぽい芙蓉の花
街中ではめずらしいカラスウリの花 繊細なレース編みのよう
たわわに実をつけたムラサキシキブ ひと枝いただいてきました。
にぎやかな街なかにも中秋の名月が (土)