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COCOせせらぎ 秋のバスハイク

スクリーンショット 2023-12-18 102755COCOせせらぎ   秋のバスハイク

湘南平 箱根塔ノ沢温泉

2023.12.20

 

去年は内陸に向かって晩秋の秩父の山々を観賞しました。今年は11月30日(木)湘南の海と箱根塔ノ沢温泉を特上の天気を貰って15人で愉しんできました。8時に向かいの薬局店前で乗車して出発、途中行程もスムースに進み、往復とも渋滞なし。

行程は運営委員の木村さんのご提案。湘南平は、富士の偉容全景、振り返ると湘南の海、こんな近場にこんな光景がと感嘆します。旧東海道大磯から歩いて行けるほどの近場で絶好のハイキングコースにもなっている平塚市営公園です。富士山は裾野まで丸見え。四季を通じて愉しめそうな行楽地です。近くの小田原市の松永記念館で電力王松永安左エ門の古美術を観賞する文化活動も忘れませんでした。スクリーンショット 2023-12-18 102729

続いて、小田原厚木国道271号線を軽快に、右手に富士を見ながら一気に塔之沢の温泉宿「湯寮」へ。お昼時になっていたので、ビールを飲みながらすき焼きの昼食を済ませて、入浴。いくつもの露天風呂に2時間掛けてゆっくり浸かり、日頃のストレスを洗い落としました。3時に箱根を降りて、小田原城下お土産商店街で休憩。短い秋の一日もくれて、予定通り午後6時COCOせせらぎに到着。バスチャーター料金を運輸省が規制したり、ガソリン値上がり、運転手不足のため、去年より2割ほど割り増しとなり、食事代、入湯料含めて一人当たり1万2千円の費用でした。妥当な費用対効果の遠足だと思います。来年春の花見バスハイクはいつ何処にしましょうか。

(入居者・池)

酒盛り バースデイ

 

2023・12・20

12月の初め I さんが誕生日を迎えました。

I さんの希望で スタッフのWさんが腕によりをかけて海鮮丼・茶碗蒸しなどの夕食を作ってくださり どこからか一升瓶の差し入れがドンッ! と置かれ パーティがはじまりました。

ライトを消して 可愛いケーキの上のローソクに点火 I さんはフッ! とひと吹きで消して「 **歳になりました。よろしく〜」。Happy Birthday to you を歌って「おめでとう〜」と言いながら日本酒で乾杯!

にぎやかな食事がはじまりました。9月から食費を値上げしたおかげで誕生日予算が少し豪華になって・・・W さんはこの近辺の売り場を探し歩いてくださったそうです 上等の大トロが2枚 イクラも乗っています エビ 帆立 黄色のフワフワ卵焼き 彩りもきれいな海鮮丼。美味しいお食事に「今日はこの一升瓶 ぜんぶ飲んじゃおうよー」ということになり みんなどんどん酒飲みに変身。

誰からともなく「歌は出ないの?」「そうだそうだ W さんいつも調理しながらいい声で歌ってるじゃない」「聴きたい 聴きたい」

何度もダメダメと言ってたけどお酒が好きで もうほっぺはピンクの W さん   ついに「じゃあ 私が一番好きな歌うたうわ 忘れられない初恋の歌」と言って《抱擁》を情感たっぷり 歌いはじめました。お父さんの反対でついに結ばれなかった若いころのWさんの思いが 聞いている私たちにいっぱい伝わってきました。

ほら 次はだれ? **さんでしょ? いや私讃美歌しか歌えないの 盛り下がっちゃうでしょ? じゃあ**さん歌って! などと言っているうちに端っこから男性の声がして どうも石原裕次郎? 沢田研二? 大好きな歌のようです。みんな大拍手。

最近まで男声合唱団で活躍していたMさんも さすがに鍛えた通る声で《ソーラン節》。

ふだん歌わないTさんは「童謡しか歌えないよーダメだよ」と言いながら《もみじ》を。

そうしているうちに一升瓶も底をつき ヨレヨレ平均年齢82歳のパーティもお開きです。ほんと楽しい晩でした。

 (入居者・土)

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終の住処プロジェクト第3回話し合い

報告

終の住処プロジェクト第3回話し合い

2023.12.20

 

12月とは思えないような明るい陽差しが入りこんで暖かい食堂に 6人が集まって話し合いました。前回までに cocoせせらぎでも最期を迎えることは可能・・・というところまでたどり着きました ただし介護認定が厳しくなる 介護ヘルパーの数が足りなくなる などの問題は出てきそうですが。

 

今回のテーマである「遺言」について話しあう前に TV 番組「ヒューマニエンス ヒトの穏やかな死」について友人がまとめた文章を  I さんが配ってくれました。

《今や 老人の死因はガンや心疾患をぬいて 老衰(他に記載すべき原因がない死)が一位となった。それは社会全体が高齢化とともに 治療を行うよりは自然な死を受け入れるという変化があったからではないか。

痩せと肥満の指標 BMI(体重÷身長÷身長)は 死亡の5年前ほどから落ちていき 2年前になると急激に落ちる。食事が細くなり水分が取れなくなると 人は10日くらいで亡くなる。老衰による最期を予測できるBMI の数値変化が 調査によってわかってきた。

誰にでもやってくる「死」とは 苦しいものだろうか。下顎呼吸など苦しそうに見えるが 研究によるとエンドルフィンという脳内麻薬(苦しみ痛みを感じた時に分泌され 通常生活のストレスでも分泌)が放出され 気持ちが穏やかになり安心して最期にいたれる。

人間が成長するのに20年かかる 死の準備期間として5〜6年あってもいい これがまさに老衰死なのかもしれない。》

終の住処について話し合っている私たちにぴったりの資料を ありがとうございました。

 

遺言についての話し合いが始まりました。3人のメンバーが 用意したものを持ち寄ってくれました。

  • すでに役場で手続きをした遺言公正証書と尊厳死公正証書を用意した人
  • 子どもたちに向けて・財産について・親としての気持ち・葬儀について 自筆で書き 印を押した遺言を用意した人
  • 子どもが一人 具体的な物の遺贈は済ませたので その後人生を振り返って感謝の気持ちなどをパソコンで打った 印なしのものを用意した人

3人それぞれが用意したものを回し読みして 遺言ってなんだろう?と皆が感じたと思います。いろんな形があっていいのだろう 逝く人の気持ちが残された人に伝わり 具体的なことの指示がはっきり分かれば。以前の大家族の時代とちがって今は家庭をもたない人 子どもをもたない人 少人数の子ども の世相で遺言はかえって大げさと思う人もいるかも。

それでも①の形式が一番正式で 逝く人の意志がまちがいなく残された人に届く形式だということはみんな納得。どんな形式であっても お金・物・言葉などを通して これから生きていく人に愛が届き 生きる力が与えられればいいのだと私は思いました。

 

尊厳死についての言葉を残しておくことは もはや「判断できない」「喋れない」という重篤な状態になった場合には とても重要だということを学びました。医師は本人がきちんと書いて印を押したものがないと 人工呼吸器や胃ろうを外すことはできない。だったら cocoせせらぎのみんなで書式を検討して作っていこう ということになりました。

 

また葬儀について 6、7年前葬儀社の方に来てもらって 万が一の場合はこのような葬儀ができるという例を話してもらったことがありました。しかし今のメンバーはほとんどが聞いていないのでもう一度説明を聞きたい という意見が出て 来春にさっそく企画することになりました。

 

老衰死だ 遺言だ 尊厳死だ 葬儀社だ と縁起でもない話ばかりだった割に みんな結構ワイワイ賑やかに喋って情報交換し 1時間はあっという間に過ぎ 終了としました。スクリーンショット 2023-12-18 102022

(入居者・土)

 

 

終の住処プロジェクト 第2回 報告 

2023・11・20

「cocoせせらぎを終の住処に!」に向けて11月9日午前中 第2回目の話し合いをもちました。1回目の9月には入居者が「終の住処」について どんな気持ちでいるか どんな最期を想定しているか など漠然とした気持ちを一人ひとりが話しました。

今回は 1回目に出された終の住処のイメージを もう少し具体的に考えたいと『在宅ターミナルのある暮らし』という本を皆で読み グループリビングの大先輩であるcoco湘南がどのように看取りを実践したか を学びました。

本の要約は以下の通りです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『在宅ターミナルケアのある暮らし』 coco湘南台の看取りのケース  生活思想社

入居者78歳の方に胃がんが見つかり もう胃がんの治療はしないと決めて その後の4 年半をcoco湘南台で過ごされた看取りの記録です。すべてをコーディネートした西條節子さんが著者。

自分の暮らしている家(部屋)でターミナルケアをするためには「なんでも完璧にやろうとするのではなく 昔から自然に家庭でやっていたことを 訪問看護やヘルパーなどのいろいろな機能を使いながら 自然な気持ちでやることで可能になる」のではないかと考えて実践した西條節子さん。

貧しくても苦労があっても グループリビングでの自由と尊厳の生活があり 入居者同士がお互いの良さも悪さも知り信頼関係ができたなかで この家(部屋)で死にたいという自己決定が出てくる。

①グループリビングでの自立と共生の生活の過程があり 地域の住み慣れた所で心豊かに

過ごし 人間関係もできる。

②その生活のなかから ここで死にたいという自己決定もできる。

③終末を迎える。  看取りはグループリビング生涯型暮らしの到達点ということか?

看取りに向けて必須の5項目

  • 暮らしの尊厳

小規模な暮らしのコミュニティのなかで 自分の意思でいろんなことが自由にでき

る。喜びを見つけることができる。特に「住まい」の環境が大切。立派な設備の

整ったホームの中に小さな金の座布団を敷いてもらっても私たちはうまく座れない。

私たちにはボロではないけどふさわしい座布団があって そこに居心地よく座れる。

  • 地域と共生する

coco湘南の窓を開いて何年か過ごすうちに近所同士の交流もうまくできるようになる

  • 地域の資源はいっぱい活用

質の高いところをどう選ぶか。よいケアマネージャーが選ぶいい医療と介護機関がポ  イント。訪問看護ステーション ヘルパーステーション 往診してくれる医師がいる  ことが大きな条件。

  • 食事・家政を支える人たち

地域社会に役立つ働き方をしたいという方たち キャリアと経験をもつ方たち と信

頼関係を作りつつ 調理・共用部分の清掃・家事労働を担ってもらう。

  • ターミナルケアを支える人たち

・ケアマネージャー(元気印に地域で生きて地域で納得して終わりたいという願いは

ケアプランを作成して見守るケアマネージャーの腕にかかっている)

・在宅介護支援センター・ヘルパーステーション

・訪問看護ステーション

・往診をしてくださる医師

また ターミナルケアは医療・介護チームだけがよくても成り立たない。周りの多くの人のデリケートな心遣いが必要になってくる。

実際の準備

・ベッド生活のすすめ

電動で上半身が起こせ 体が痛くないようエアーマット付きのベッド

歩くための補助具 などの準備が必要

・望まない延命はやめて

「私は人間らしい生と死を求めます」の書式

・資産のある人は法的遺言書を

弁護士か税理士に相談して相続態勢をつくってもらい 法務局に届け出ることがいちば

んよい。

・遺言

いろいろな送り方(葬儀)があるが その人らしい望んだ形での 形式的でない すが

すがしい幕の閉じ方ができるよう「お願いの遺言書」を書いておきたい。葬儀が地域の

しきたりや葬儀屋に仕切られることがあるが 自分らしく送ってもらうために書き残す

・西條節子さんが書いてみた遺言

お金のこと  通夜のこと  戒名  葬儀のやり方  写真(遺影)  弔辞

火葬が終わったら(食事)  49日と一周忌  納骨  皆さまへのお礼状家具

部屋の片づけ

 

高津の草千里スクリーンショット 2023-12-01 104228

ススキではなくエノコログサですけど

 

 

以上が『在宅ターミナルケアのある暮らし』の骨子です。

これを読んだあとの話し合い

* coco湘南では西条節子さんが 介護・医療・地域の情報をもっているコーディネー

ターとして患者本人に伴走する体力・気力があったから 看取りができたのではな

いか?

* cocoせせらぎには 西条さんと同じことをできるような人はいない。ではせせらぎで

看取りは不可能だろうか?

* cocoせせらぎは介護施設ではないけれど ライフサポーターさんがいて入居者に必

要が生じたとき つまりその人が「せせらぎで最期を迎えたい」と覚悟を決めたとき

に 情報を集めたり医療・介護とつなげる仕事をしてもらえる。

* もう一冊『最期まで家で笑って生きたいあなたへ』という本を見つけたので皆にまわ

して読んでもらった。岐阜市内の開業医 小笠原文雄さんの在宅での看取りの実践。

たくさんの一人暮らしの方が 在宅医・介護ヘルパー・訪問看護師に頼ることで 最

期まで家で過ごし 納得した死を迎えているという。最後を病院でチューブにつなが

れて過ごすより ずっと自由で気ままにゆったりと過ごせ 思ったより長く生き お

金もかからないというのだ。

* この本を参考に cocoせせらぎのすぐ近くで訪問医療を実践しておられる しまむら

医院の院長先生に この地域での在宅医療について相談してみた。

質:平均年齢82歳の高齢者10名で シェアハウス的に同じ屋根の下に住んでいる私た

ちだが お互い気心が通じるようになってきて どこか介護施設に移らないで ここ

で最期を迎えられないかをお互い勉強しているのですが それは可能でしょうか。

答:可能です。在宅医療の医師と訪問介護ヘルパーが ケアマネージャーのプランに従っ

て動くことで この地域で十分可能だし 現に月に2、3名の一人暮らしの高齢者を

私は看取っています。

質:そのような態勢を作るために まず包括支援センターに行って相談すればいいでしょ

うか?

答:包括支援センターは原則的にケアマネージャーを紹介することが仕事。ケアマネー

ジャーが患者に合ったいいプランを作ってくれると 看取りはうまくいきます。

質:訪問看護師というのはどのような位置付けですか。

答:患者の症状によっては訪問看護師が必要になるが 訪問する医者と介護ヘルパーが

基本です。

質:しまむら医院の訪問診療は申し込み制ですか。

答:そんな決まりはなくて 診療に通ってこれるうちはしまむら医院に通ってくればいい  し それが無理になったら「訪問診療に移行したい」と言ってくれれば 訪問します。

以上 しまむら医院での話の報告があって 第2回目の話し合いを閉じました。スクリーンショット 2023-12-01 104322

今年の子育ても一段落 土手で日向ぼっこのカモさん

お忙しい診療の合間に 地域の事情がよくわかっていないこちらの質問に答えてくださった島村健先生 ありがとうございました。「cocoせせらぎで最期を迎える」のは無理かも・・・と思っていた私たちは 少し希望をもちました。

「金の布団の中で 医療態勢万全 四六時中ピカピカ照明が当たり だれかが見守るなかで迎える最期」でなくてもいい 「最後の一息を見守ってもらえないかもしれないけど

cocoせせらぎで納得のいく最期」を迎えたい。この覚悟ができて 自分なりに情報を集め 方針を決める・・・自立

でもそのとき私たちは一人ではない ライフサポーターさんスタッフの方たちもいる 仲間もいる 家族や友人知人もいるだろう。仲間同士で 情報を寄せあったり 相談にのっ

たり 普段のせせらぎの日々の延長で ちょっとした手助けをお互いにするだろう・・・共生

グループリビングの「自立と共生」がここで生きてくる。

このようにして もしcocoせせらぎで最後の日々を過ごせたら100点満点!

(入居者・土)

私の生き甲斐 

      2023・11・20

私は今年6月より 夕食作りのお手伝いをすることになりました。

小さい頃から 私の母はなんでも手作りの物を食べさせてくれました。そんな母の後ろ姿を見ていて料理に興味があり 看護師の仕事をしながら いつかお役に立てるようにと 調理師の資格を取りました。

台所に立つと 何時間でも立っていられる。作る喜び そして「美味しい」と言ってもらえる喜びは 私の生き甲斐にもなっていました。

長年看護の仕事に携わってきましたが 看護の仕事を辞めたら「食」の仕事と思い coco せせらぎの活動に参加しました。

cocoせせらぎが目指している生活スタイルや できるだけ介護や医療のお世話にならずに 健やかに 自分らしく 楽しく過ごしていく小規模住まいに大変共感しました。老後の一人暮らしでは なにが起きるかわかりません。そのことを考えると cocoせせらぎの生活スタイルは理想の住まいだと思います。

末長く入居のみなさまに「美味しい」と言ってもらえる食事作りができるよう 努力してまいります。

(スタッフ・佐)スクリーンショット 2023-12-01 121703

秋の名残り  遊歩道の脇に咲くコスモス

Soranji ソランジ

 

                            2023・11・30

cocoせせらぎの事務局の一員となって もうすぐ10ヶ月が経ちます。

事務局のスペースは cocoせせらぎのサロンの一角にあります。サロンの大きなガラス扉からは 目の前のせせらぎ遊歩道の緑がよく見えます。玄関がすぐ横にあるので「行ってらっしゃい」と「おかえりなさい」は日課です。

サロンで開かれるカフェや歌の会 体操には地域の方も集まります。せせらぎにとって大切な運営委員会も開かれます。

先日サロンで 月一回の映画会が開かれていました。聞こえてくるセリフから 第二次世

界大戦後のシベリアの話だとわかりました。目は作業中のパソコンに向かっていましたが 耳に届く映画のストーリーから 私の知らなかった戦争の話に さまざまなことを思い 考えました。

その映画のエンディングで流れていた曲が 心に響きました。もう一度聴きたいと思い ケイタイで検索 見つけたその曲は ”Soranji “ 。 ロシア語かしら? と思ったのですが作者のコメントに「諳んじる」から着想を得た とありました。映画の中に「見なくても言える」というキーワードが出てきます。そのことに繋がっていました。

「諳んじる」。久しぶりに聞いた言葉でした。つい最近 人生の大先輩から言葉の大切さ 難しさを教わったところでした。「心を汲む」や「おくびにも出さない」も最近再会した ”知っているのに使っていなかった“ 言葉です。私は普段どんな言葉を使っているのだろうと振り返り 自分の語彙の少なさ 言葉の使い方の雑さに愕然としました。

cocoせせらぎはとても会話の多いところだと思います。入居者 スタッフ ボランティアの方・・・ちょっとしたおしゃべりや楽しい会話 大切な話し合いで 多くの言葉が行き交っています。

スクリーンショット 2023-12-01 121140言葉を意識しよう 言葉を大切にしていこう

そのことを忘れないようにしようと

“ Soranji “ を聴きなが

ら考えています。

(スタッフ・小)

 

ブロック塀のすき間で咲く庭菊

久しぶりの海外旅行

2023.10.30

 

私は旅行好き、特に自分であれこれ調べ手配していく海外旅行が大好きでした。

しかしコロナ禍の影響でどこにも行けなくなり、その間に年をとり海外旅行はことのほか困難に思えました。

そこにcocoせせらぎのカフェで、まちかど保健室のボランティアをしてくださっているMさんの海外旅行のお話があり、思わず行ってみたいなと思いました。

まだ行ったことがない韓国の済州島(チェジュ島)とのこと、元運営委員のFさんも参加されるとのことで余計に嬉しくなりました。

3泊4日の旅なので荷物は少なかったですが、山登りもあるとのことなので杖も用意しました。送られてきた日程表を見ると、世界遺産のハルラ山は韓国で一番高い山とわかりました。

とりあえず久しぶりの海外旅行を楽しむことに決めました。

 

10月15日早朝Mさんの車で羽田空港へ。

直行便が無かったので金浦空港経由でチェジュへ。金浦空港の人の多さと広さにびっくりしました。

海に聳り立つ龍頭岩を見学したところ、空港から数分おきで飛び立つ飛行機の数に Oh!

夕食は名物の黒豚バラの厚切り焼肉に満足しました。

 

16日  しっかり登山支度をした6人と添乗員、山岳ガイドとは登山口で分かれ、私とMさんはハルラ山記念館や付近の噴火口に向かいました。

思ってた以上に足が弱っていたので杖には本当に助けられました。

4時間の予定が7時間以上かかり登山隊はやっと戻りました、すごい凄いと拍手ですね。

午後は島内南部を観光しました。

 

17日 午前中は4・3平和記念館見学  今はちょうど修学旅行シーズンで、多くの若者が民間人が多く虐殺された事件を学んでおり、またこの事件後国を逃れ日本に来た人が多かったことも知りました。

昼食は雉を飼育している雉舎を見ながらの雉のシャブシャブでした。

午後は今も住んでいる人がいる民族村を見学、サンムグプリ噴火口、途中のススキが原は圧巻でした。城山日出峰等 歩け歩けの行程でした。

 

帰ってから思ったこと

Mさんありがとうございました

日頃の歩きより よく歩けたのはよかった

自分に合った杖を至急購入したい→購入済

やはりまた旅行したい‼️

 (入居者・石)スクリーンショット 2023-11-06 122059

 

 

 

 

 

↑これがチェジュ島スクリーンショット 2023-11-06 144455

コロナの置き土産

2023・10・30

 

この写真はなんでしょう?

3年ほど前 日本に住所を持っている全員に2枚ずつ政府から配られたもの・・・そう いわゆるアベノマスクです。スクリーンショット 2023-11-06 114528

今まで人類が罹ったことのないウィルスで世界中が大混乱におちいったコロナ。日本でも正体のわからないこの病気でつぎつぎ人が死に 薬は?  予防法は? ワクチンは? と不安に陥り アルコールやマスクを手に入れるための 長い行列ができました。

日本は先進国だったはずなのに マスクも手に入らないし ワクチンも作れない国になってしまったんだ・・・がっくりしながら やっと手に入れたマスクを何度も洗って使い回していたとき なんと時の首相 安倍晋三さんが考えたのがアベノマスク。「布なら洗ってずっと使えるだろう 2枚ずつ配れば それで国民は安泰」と考えたらしい。あまりに国民をナめたコロナ対策ではないですか! 2億4千万枚を大急ぎで作ろうにも 国内に生産基盤がなくなっていて東南アジアに発注したという話も聞きました。

 

どんな立派なマスクだろうと待っていると 来ました! 郵便屋さんはふだん郵便局から縁の遠い家も探しあて 国民一人一人にほんとにご苦労さま。開けてみると ん?子ども用? と思うような やたら小さいガーゼマスクが出てきました。口に当ててみると 分厚くて息もつけない! これは眼帯かな?と目に当ててみたりしましたが そのうちこの役立たずはどこかへいってしまいました。その後アベノマスクをつけている人にお目にかかることもなく テレビの安倍さん本人も ちがうマスクでした。

 

コロナの正体が少しずつわかり 患者数が減ってきて アベノマスクのことも忘れかけた頃 新聞に小さい記事が載りました「受取人不明のアベノマスクを保管する倉庫費が膨大なので 希望者に送付」とのこと。うーん あのガーゼは政府調達だけあってキメが細かく立派だったなぁ もったいないなぁ 送ってもらおうかな と考えたのです。厚労省のホームページを開けて 私にはなかなか面倒な手続きでしたが なんとか申し込んで・・・忘れかけていた頃なんと!ほんとに届きました。ダンボールに100枚のアベノマスク。

 

多大なお金を使った貴重なガーゼマスク おろそかにしてはいけないと思いつつアイデアもなく しばらく放ったらかし。猛暑で部屋にこもっていたときにふと そうだ! 風呂上がりのガーゼガウンがくたびれている ガウンを作ろう! とさっそく作業にかかりました。スクリーンショット 2023-11-06 114603

マスクは50㎝四方くらいのガーゼを15分の一に折りたたみ 左右にゴムを挟んで二箇所のミシン掛け という簡単な作りでした。しかしカッターで縫い目を開き ゴムを外し 糸くずを取り除き・・・これを100回 なかなか根がいります。

でも縫いはじめたら ミシンでまっすぐまっすぐ どこまでも・・・26枚のガーゼを使って あっという間に上等二枚重ねガーゼガウンができあがってしまいました。柔らかくて真っ白なガウン! やはり政府調達品はどこかちがうなぁ と毎日使いました。

 

まだまだガーゼが残っています。

なにを作ろうかなぁと考えているところに「ガーゼの肌掛けが欲しい」と娘からの注文。またまっすぐまっすぐつないで スクリーンショット 2023-11-06 114615三枚重ねの大判肌掛けと中判肌掛けの二枚ができあがりました。以上三つの作品で使ったガーゼ合計99枚。不思議なように一枚 手元に残ったのです。

 

人類に大きなツメ跡を残したコロナ・・・4年間の苦しかった経験からたくさんの教訓を受け取りましたが この一枚のアベノマスクも「ナめられた記念品」として手元に大事に残そうと思っています。

(入居者・土)

NPO法人cocoせせらぎ 第10回総会

2023・10・30

10月24日 記念すべき10回目の総会が開かれました。秋晴れの当日 入居者 運営委員 理事 スタッフなど 正会員26名中19名が集い 10時から始まりました。

2022年9月から今年の8月までの せせらぎでのすべての活動 会計の動きが報告され 多岐にわたる質問もあって活発に質疑が行われ 無事に今期の運営が了承されました。

日本全体の経済的な落ちこみと戦争その他による物価高という大波のなかで 小さな組織であるわがせせらぎも揺らぎ 特に食材費の面で再考を余儀なくされました。入居者会議で運営側と何度か話し合いをもち 5000円値上げということが総会前に決定されていたので 来年度の予算・計画も了承。また一年 このcocoせせらぎという大事な小船を新たな10年に向かってみんなで漕いでいこう! と思いを新たにしました。

出席の皆さんで簡単な昼食を共にし 今年の総会は終わりました。

 

10年間いつもせせらぎの中にいて 優しい笑顔で支えてくださっていた福井正子さんが 79歳になったので事務局長 ライフサポーターの役は降りて 理事 運営委員 ボランティアとしてこれからはせせらぎと関わりたい と総会で挨拶されました。

10年前に志をもって立ち上げられた前田由子前理事長のこと 諦めずに土地探しを続けられた白井理事・この場所をやはり志をもって提供してくださった秋元幸子さんのこと 棟上げ式の餅まきの話 入居者が4、5人という状態がつづいた当時の苦労 10人満室になって喜びあったこと・・・などなど福井さんは思い出を語られました。

この10年間 福井さんはいつも事務室のテーブルの向こう側から ふらっと立ちよった私たちに優しく話しかけ 気持ちを受け止めてくださいました・・・意見したり否定したりでなく受けいれる優しさをいつも感じました。福井さん 今日はいらっしゃるかな〜〜 といつも楽しみにしていました。これからもお元気な顔をたくさん見せてくださいね。スクリーンショット 2023-11-06 114104

理事の久保さんは 今年も体調に問題を抱えつつ そんなそぶりもなく颯爽と総会に参加してくださいました。「大きな手術を控えているけど 来年も無事だったら元気で参加しますよ」と言って帰られました。例年のように農園からのお土産でサツマイモをたくさん・・・調理スタッフの皆さんはそれを余すところなくメニューに生かし サツマイモご飯 大学芋 スウィートポテト お芋のリンゴ煮(入居者手作り)など 「食欲の秋」そのものの一週間を過ごさせていただきました。久保さん ありがとうございました。

↑  サツマイモがねずみに変身                                                                    (入居者・土)