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終の住処プロジェクト 私の終活作業進行中‼︎

 2024・5・10

 

99歳の母を見送ってから私の老後のことを真剣に考えだしました。

自宅は両親の荷物、私の荷物、すでに独立した子どもたちの荷物が数多くあり、

歳をとってゆく私には不要なものがほとんどです。

一朝一夕に片付くはずもありませんが、少しでも体力・気力の残っているうちにと決心して 整理を始めました。

何かの本に子どもが親の終活に望むのは

① 遺言書の作成

② 荷物の整理や処分

③ 生前贈与     と書いてありました。

なるほどと思い②を進めると同時にYouTubeをみて、自筆で遺言を書いてみました。

無理にでも忙しくして、母を失いポッカリ穴の開いた気持ちを多少でも埋めたいと思ったのです。

 

そんな時にコロナの問題が浮上しました。

私は元気な間は一人暮らしをして、いずれは高齢者施設にと決めていました。

しかし子どもたちは当時の厳しい行動制限に、何かあっても顔さえ見られないのは心配なので,誰かの近くに来てほしいと強く希望しました。

 

子どもたちの気持ちも嬉しく、パソコンで検索してグループリビングという住み方に出会いました。

これなら良いなと、子どもと数カ所見学のうえ決めたのがcocoせせらぎでした。

 

長年親しんだ家具什器やお気に入りの衣類は、長い付き合いの仲間に声かけしたところ行き先が決まりました。お雛様は母がお世話になったデイサービスが、その他の雑貨や電気製品等は市営のリサイクルセンターが引き受けてくれました。

ゴミに出すのは忍びなかったので、とても嬉しかったです。

cocoせせらぎに行くことが決まり、荷物の整理や処分ができたことは終活作業の大前進でした。

 

cocoせせらぎに移り3年が過ぎました。

関西から全く土地勘のない関東暮らしになり、何となく落ち着きのない日々を過ごしましたが、ようやく次の終活作業に移る気持ちになりました。

 

それは以前に書いた自筆遺言を、公正証書遺言にして残すというものでした。

周りを見れば相続の時に思いがけない争いとなり、その後の付き合いがダメになったりした例を聞くことがあり、子どもたちの間でその様なことが起こるのを防ぎたかったのです。

以前お世話になった司法書士さんに相談しました。

スクリーンショット 2024-05-08 133618

せせらぎ遊歩道に咲く赤花トチノキ

 

何回かのやり取りで、私の希望を聞いてくださり、文案を作ってもらいました。

また戸籍や住民票、印鑑証明などの必要書類を教えてもらい、相続人の各自が用意して司法書士の元まで送ることにしました。

マイナンバーカードで取り寄せできる書類があり、随分便利になりました。

その後 公証役場に予約をして頂きました。

 

当日は司法書士さんと事務の方が立ち会いとして来てくださいました。

公証人の最初のいくつかの質問は,私が認知症ではなくて、また自分の意思で遺言を作成するということを確認するためだと理解しました。

一言一句読み上げた後、私と立会人が署名しました。

やっとだなと思えて緊張して手が震えそうになりました。

最後に公証人が毛筆で署名して終了しました。

公証役場が災害にあった時のために電子保管もされることの説明もありました。

原本はこの公証役場に私が150歳(?)まで保管されるそうです。

公証役場への支払いは5万2千円でした。その他 司法書士への支払いもありました。

 

今回YouTubeで,自筆遺言、公正証書遺言、相続等を勉強しました。

何でもありのYouTube、上手に利用したいと思います。        (入居者・石)

 

終の住処プロジェクト 第8回報告 葬儀について学ぶ             

2024・5・10

終の住処プロジェクトも8回の話し合いを重ねてきました。「自分の人生の幕を閉じる」というしんどいテーマ しかし必ずやってくる命の終わりということに 真剣にみんなで向き合った8回でした。ふだんの食事時の世間話とはちょっとちがって みんなの経験や情報を出し合い 本音で自分の一生の終わりについての考え方を出しあったこれまでの8回は とても貴重でした。

テーマが介護・医療・遺言・尊厳死と進み ついに「葬儀についても知りたいね」というところにたどり着きました。6、7年前に一度 前田前理事長の企画でゆきげ葬儀社の説明を聞く機会はあったのですが その当時cocoせせらぎ入居者の平均年齢も若く まるで他人事みたいに聞いていた記憶があります。前回聞いていないcocoせせらぎ関係者も多くなり 2回目のゆきげ葬説明会は4月18日 開催の運びとなりました。

当日は入居者ばかりでなく 運営委員 スタッフ 近隣の方など全部で21名 サロンに所狭しとテーブルと椅子が並べられました。前回は中年の女性の説明でしたが 今回は若い男性と女性がいらしてくださいました。若いのに毎日死ということに向きあう業務は大変だろうなぁと思ったのですが そこはやはり仕事・・・淡々とに「葬儀にはこんな意味があります」と話しはじめられました。

葬儀をするということには ①周りがその人の死を受け入れる(通夜) ②死者を見送る・死を社会的に確認する(葬儀・告別式) ③遺体処理(火葬・埋葬) ④グリーフワーク(法要など) などの意味があります。

葬儀の実際については 祭壇の種類 遺体送迎の寝台車 ドライアイス・エンバーミング 葬儀会場設営 お棺 骨壷 遺影の準備 焼香台 ろうそく・線香 納棺着 花 火葬について 霊柩車 会葬礼状 返礼品 精進落とし料理 ハイヤー・マイクロバス 心付け 献花 宗教者について・・・などなど たくさんの決めなければならないことがあり それをご丁寧に価格もふくめて 約1時間の説明がありました。

聞いている私は正直クラクラしてきました 自分の理解とか対処の能力を超えている ましてや心臓が止まったあとの想像もできない自分の顔や体・・・あまりに生々しくてどきどきし吐き気までしそうでした。でも「自分にとってこんなに間近になっている死とか葬儀についてクラクラ ムカムカしている場合ではない 葬儀の概要をちゃんと知っておくことが大事なんだ」とぐっと抑えて・・・

次の質疑応答に移りました。

質問:ゆきげ葬には誰でも申し込めますか?

答え:はい 組合員でなくても葬儀ができます。元気なうちに大体のことを決め

たら 無料での見積もりを作ることもできます。スクリーンショット 2024-05-08 133502

 

 

 

せせらぎ遊歩道に咲いた春の宝石

イヌフグリの花

質問:cocoせせらぎのサロンでも葬儀が可能でしょうか?

答え:はい 大丈夫 できます。

質問:生協組合員3割引と資料にありますが いまお話のゆきげ葬料金体系全体の割引で

すか?

答え:そうではなく ゆきげと提携している斎場を使用した場合の3割引ということで

す。

質問:価格も含めて一般的な葬儀がどのように進むかはわかったのですが 私たちのよう

にcocoせせらぎで葬儀をしたいが 火葬場の都合で待たなければならない場合

その間遺体はどこかで預かってもらえるのでしょうか?

答え:自分の部屋がダメな場合は 私たちで預かる所があるのでドライアイスを使って

またはエンバーミングを施してお預かりします。

質問:川崎市の火葬場事情を教えてください

答え:現在4カ所の火葬場がありますが どこも混雑していて3日から7日間くらい待つ

状態です。例えば今日死亡ということになるとスマホですぐに調べられ 6日後と

出てきました。それに合わせて斎場を申し込み 葬儀の準備をします。

質問:バージンパルプを使ったお棺の使用は可能ですか?

答え:ゆきげでは桐のお棺を使用します。希望ならエコ棺も可能ですが バージンパルプ

製の棺は高価なので 差額をいただきます。

質問:お棺に入れられる物の範囲を教えてください。

答え:燃えるものなら 一応なんでも大丈夫です。

 

私たちの知らない葬儀の実際について(予定の1時間半を超えてしまいましたが)具体的なことについて学ぶところの多い学習会となりました。お忙しいところ説明にいらしてくださったお二人に感謝です。

一般的な宗教者をお願いしての荘厳な葬儀・・・というようなものは私にとっては想定外で 想像しているのはcocoせせらぎのサロンを会場とした せせらぎ関係の方 家族 友人など少数のアットホームな「この世とのお別れ会」といった感じのもの。そのようなかなり個別的な葬儀に関しても質問したかったのですが 今回は時間切れでした。これから皆で学んでいきたいと思います。               (入居者・土)

 

こんにちは!せせらぎカフェ&まちかど保健室です

                     2024・4・25

子どもさんづれ 大歓迎

桜の花が咲き始め、天気が良い日はせせらぎ散歩をする方々が増えてきます。

カフェ&まちかど保健室はちょっと気になる場所のようで、覗いていったり、訪れたりする方が増えています。今日も、近くのお子さん連れのママが顔を出してくれました。

下に妹ができてから、なかなか言うことを聞いてくれないとママの悩みです。

今日も「ご飯食べたくない!」と食事ができず、散歩に連れ出したと話をしてくれました。「桜を見ながら食べてくれたら」そんな思いでいたようです。

部屋に入ると、せせらぎの入居者さんが小さな子どもが来た時のためにと貸してくれた絵本を見ながら、ご機嫌になりました。

近くに座っていた方から、「美味しそうなおにぎり持ってるね。おばちゃんに1つくれる?」すると、「これは私が食べるの!」と言って、一口サイズに握られたおにぎりを食べ始めました。

その場に居合わせた方々から「すごいね!」「おいしそうだね!」「大きくなれるね」などと声をかけられ、嬉しそうにしていました。

下に妹が生まれ、ママがなかなかかまってくれないので、少し自分に向いてほしかったのでしょう。「下のお子さんが寝ているときには、お姉ちゃんをぎゅーと抱きしめて、いっぱい関わってあげてね」と話をしました。

そんな様子を見ている方々の顔がとっても優しそうで、ニコニコ顔になっています。子どもと関わることは大人にとってもいいことだなと、つくづく思います。                      (ボラ・松)スクリーンショット 2024-04-22 115736

 

COCOせせらぎの花見

2024.04.25

遊歩道のこちら側に樹高7-8メートルのソメイヨシノが二本優雅な枝振りを誇っています。遊歩道全長2.4kmの間には地域のボランティアの手入れで季節ごとの草木の花を愉しませてくれます。ソメイヨシノに先立って寒気の中で春を呼ぶ河津桜、カルガモの親子、白鷺のつがいに真鯉の群れ。雨かぜなければ、老若男女、幼稚園児の行列、杖つき、手押し車、車椅子・・・とユニバーサルの典型のような愉しむ姿がサロンから見られます。

目の前の見事なサクラを愛でることなく散るに任せることはないとの趣旨でCOCOせせらぎ花見の会を4月5日に開催しました。有志のてづくりのランチと酔わない程度のアルコールを嗜み、時折の小細雨もサカナにしつつ、和やかに春の午後のひとときを、丁度満開になった桜花の下で過ごしました。

来年のサクラも楽しみにして、元気にもう一つ歳取ってやろうと意気投合しました。

(入居者:池 )

 

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⇐「ブルブル震えながら花見酒の男性軍」

 

 

「女性たちは暖かい室内で 花より団子」⇓

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繕う・つくろう

                           2024・3・25

 cocoせせらぎから歩いて15分くらいの所にある元住吉ブレーメン商店街 今どきよく言われるシャッター街などでなく 正真正銘のにぎやかな通り。スーパーマーケット4店 ドラッグストア5、6店舗 銀行4店舗 郵便局2カ所 八百屋 パン屋 酒屋 お茶屋 各種飲食店 花屋 洋品店 洋菓子屋 和菓子屋 百円ショップ・・・あらゆる商品があふれ買い物をする人もあふれている 不景気の今 めずらしく活気溢れる商店街です。

 

コロナの時には元気な人を見たくて ときどきこのブレーメン通りにやってきました 二重マスクをして消毒スプレーを持って。コロナでしおれきった心には 元気に掛け声をかけながら野菜満載の箱を運ぶ人 急ぎ足で買い物をする人々の姿を見れるのはうれしかった! コロナになんか負けないぞ!という勢いがありました。

あるとき人通りの少なくなったはずれの方まで歩いていったら ふと可愛いものが並んだショーウィンドウが目にはいりました。にぎやかな商店街にはあらゆる商品があふれていたけど こんなセンスのある小物たちにはお目にかかれなかったなぁ・・・スーッとお店スクリーンショット 2024-04-04 160928に吸い込まれました。幅2メートル奥行き8メートルほどの小さなお店には タオルやハンカチ 布製のバッグや木綿のブラウス・ワンピース 使い勝手のよさそうな食器類など 若いころ心がときめいた可愛い小物たちがいっぱい。そして写真の靴下を見つけたのです。チェック柄の靴下って珍しい それに可愛い色 5本指がついているのも便利かも・・・と色ちがいで2足購入しました。

 

80すぎて赤い靴下? 気にしない 気にしない!と一冬ふた冬 何度もはいているうちに 2足とも足指のところに穴が・・・あれ 靴下に穴があくなんて 子どものとき以来じゃない? 好きな靴下だから捨てるのはもったいないし そうだ 穴かがりしてみよう!と思いつきました。

子どもの頃 家族が寝静まったコタツで針箱を広げ 叔母と母は一家の靴下の繕い物をはじめました。切れた電球を穴があいたところに当てがって おしゃべりしながら家族の靴下を次から次から糸でかがっていく・・・つくろうという言葉には バツが悪くなって場をつくろう という意味もあったけど まさに糸へんに善くするという字のとおり 破れた靴下をまた履けるようにする ”繕い物”。大人になったころには高度経済成長のおかげか 破れたものは捨てる生活に慣れて 繕い物っていう言葉もなくなってしまったなぁ と思いながら 私は針に糸を通して繕いはじめました。チェック柄の靴下はあっという間に蘇って また十分に履けるようになりました。

 

どうして2足とも穴のあいた部分が親指と人差し指なんだろう・・・繕いながら不思議に思いました。他の指より力が入るから破れるんだきっと、、立つ 歩く 蹴る 跳ぶ 踊スクリーンショット 2024-04-04 161011る どんな動作のときも親指と人差し指のお世話になっているんだ、、二足歩行になって以来ヒトは足の親指と人差し指で踏んばって どんなに心が辛いときも歩きつづけ 悲しいときは立ちあがって 嬉しいときは跳びあがり 道をふさぐ相手は蹴とばして 労働しながら踊って・・・人はそうやって生きてきたんだ! 親指と人差し指は大切なんだ! 私はひとり勝手に納得して コタツに入って2足目の繕い物にとりかかりました。        (入居者・土)

 

「かあさんの家」が示す道 〜せせらぎ終の住処プロジェクト3月報告〜

2024・3・20

グループリビング(GL)運営協議会という全国組織があって「coco湘南で10周年記念イベントが行われる」と聞きました。cocoせせらぎが長くお手本としてきたcoco湘南を 一度この目で見たいとずっと思っていたのと 基調講演「自分らしさを尊重しながら あたりまえの生活を送るための支援〜ホームホスピスの取り組みから〜」のタイトルに惹かれ 私は早速申し込みました。

3月3日 早起きして電車を乗り継いでたどり着いたcoco湘南 まわりは住宅に囲まれているけど 南向きの暖かい日差しのなか とてもアットホームな所でした。スクリーンショット 2024-04-04 160548

駅からcoco湘南の間に大きな公園があり 早咲きの桜が満開でした

 

講演なさった市原美穂さんは宮崎の一主婦であった50代のときに ”地域の中で生きてきたように地域の中で最期を迎える” ホームホスピスという新しい試み「かあさんの家」を立ち上げられ・・・それから20年 現在3ヶ所のホームホスピスを展開されている方。

”しっかりした理念とやさしい感性をもったかあさん”といった感じの 飾らない素敵な方でした。

市原さんは「日本で昔から家庭で死を迎えたように 人の死を自然な出来事としてとらえたい。医療技術の進歩・医療保険の充実に惑わされて もう治癒は望めないのに ”死に方の合意” ができない状態が多くないだろうか 過剰な医療を施さなければ 人の死は穏やかで自然なものになる」との信念のもと・・・。

病院を退院しても(一人暮らしだったり 家族が介護できなかったりして)家に帰ることができない人々のために 古い民家を借りうけて終の住処にし 5人の方を受け入れました。在宅ホスピスケアチームに来てもらい ご本人に了解をとりつつ まず薬を全部抜くことからはじめ これまでの生活リズムを聞きながら(たとえば朝は仏壇に手を合わせるなど)元の生活に戻った暮らしのなかで 最期まで生ききる居場所としました。

1日24時間 365日 多職種のチームで支えるケアは それは大変な心労だろうとお話を聞きながら思いましたが 在宅介護が難しくなれば施設へという今までの流れから 「かあさんの家」は新しいケアの形を指し示しました。”ホームホスピスは心落ち着くもう一つの自宅” と位置づけて実践がつづけられたことがわかります。

 

ホームホスピスが大切にしていること まず「住まい」。 今までの生活との連続性のある民家という空間の力を借りる。民家のいいところ それは音 匂い 景色 今までの暮らしの記憶をなるべく壊さない環境だということ。治療する場所でなく 居心地よく憩う場所 スタッフや他の人が共に友として伴走するとも暮らしの場所。年齢 病名 症状などの条件なしに 短期間でも 泊まりだけでも 食事だけでも利用できる 制度の枠を超えた場所。

一軒の民家に5人と決めたのは 一人一人への個別ケアができること。ナースコールなしで気配で感じることができる空間は30坪程度なので民家がいい 民家の中で小さなサインを送りあっている。ちゃぶ台をかこめる範囲も5人 5人だと気遣い合う関係ができ 訪ねてくる家族とも親密になるし スタッフとの同志関係ができてくる ということでした。しかし5人というのは決して効率的でなく 運営は常に厳しい とも。

ケアチームとしてかかりつけ医と訪問看護が入るが 医療が入るのはスポットであり 日々の生活リズム(食事・排泄・運動・睡眠・清潔・会話)を整えるのは介護の力。介護のなんの価値もなさそうにみえる当たり前のことこそ貴重で「なにかいつもと様子がちがうな」と気づく力と それを的確に医療につなげる専門性が潜んでいる。

「いつか来るその時まで自然に暮らし 幕を閉じる時はモニターなどを見るデジタルな方法でなく アナログで手を握って語りかけて 生活の音や匂い これまでの暮らしを最期までつづけながらその時を迎えることができる」「人の命は その時が来たら自分の力で亡くなっていく 看取りは医療ではなく 文化だと思う」と市原さんは言われます。ここで最期を迎えた方の息子さんの一言 「人の細胞は60兆個 人が死ぬって曖昧なのですね」。死をモニターで知るのなく 手を握りながら感じる・・・という昔からのこの国の文化。市原さんの深い哲学を学んだような気がしました。

 

基調講演を聞いたあと GL研究者からの発言 各GLからの報告がつづき 酒井理事長もcocoせせらぎ10年の概歴を映像を入れて報告されました。後半で私も入居者として今 皆で取り組んでいる「終の住処プロジェクト」について報告しました。

今まで暮らしてきた住み慣れた場所で 仲間がいる場所で最期を迎えたいという希望を私たちももっていること 昨年からの数回の勉強会でせせらぎが終の住処になり得るかもしれないというところまでこぎつけたこと 皆で情報を共有して そのような場面を想像して備えたいこと などなど。

しかし報告しながら先ほどの市原さんのお話を思いだし しっかりした理念とやさしいかあさんのような市原さんがいないcocoせせらぎで 日々変化する終末期の厳しい状況を自分としても迎えいれることができるんだろうか・・・不安な気持ちがよぎります。

食事のときにお近くで食べていらした市原さんと運営協議会長の小島さんにそれを話すと

「大丈夫 cocoせせらぎでできます がんばってみて!」とお二人とも励ましてくださいました。                         (入居者・土)

 

こんにちは!せせらぎカフェ&まちかど保健室です。(3月)

お ひ な さ ま に 魅 せ ら せ て

 

今日はかわいいお友だちが顔を出してくれました。学校帰りの子どもたちです。

「ここは保健室なんですか?」「そうよ、町の中にある保健室。まちかど保健室というのよ」「誰が来てもいいんですか?」「もちろん!いつでもよってね。話したいことがあればお話聞くよ」「お人形さんも飾るんですね。見ていいですか。」「ゆっくり見てください」そんな会話をしました。

ここは、子どもたちも気になるところのようです。

 

そのあとに来てくださったのが、昔の娘さんたちです。ひな人形の魅力でしょうか、女性の方がこのところ来てくださっています。

地域の方々なので、話も色々ですが、今日の話題は髪の毛です。スクリーンショット 2024-04-04 160109

「あなた素敵な色にしているわね。」「私はブルーをメッシュにしているの」「紫もいいわよね」「今度はピンクにしようと思うのよ。あなたも染めてみたら」「私は・・・・。髪も薄くなっているし、気になるところではあるのだけれど・・・」「年を重ねると、どなたでも、髪の毛が細くなって、薄くなった気になりますよね。」「気にしていると気持ちが落ち込むから、少し色を入れると気分が良くなるわよ!」そんな会話がされています。

ある方は、「1週間に1度、ここがあるから会いましょうねといっているのよ。ありがたいわ!」そんな話をしてくれる方もいます。ここは、おしゃべりをしに、安心して来れる場所になっているようです。学校の保健室もホッとでき、安心していられる居心地の良い場所にしたいと思っていたことを思い出しているところです。                    (ボラ・松)

こんにちは!せせらぎカフェ&まちかど保健室です。(2月)

孫 の 心 配

 今日のまちかど保健室はちょっと重たいです。いつもいらっしゃる方が、何か考え込んでいる様子に、「何か心配事ありますか?」と声をかけてみました。話を聞くと、お孫さんが学校に行きたがらないことが気になっている。

クラスでの中でいじめがあり、直接いじめられているわけではないが、次は自分かなと思って、学校に行きたがらないでいる。どうしたものか、と悩みを打ち明けてくれました。

いつも一緒にお茶を飲んでいる仲間が、話を聞いていて、「私にも経験ある」「私は、息子のクラス担任に、学級懇談会で話し合いませんか?」と声をかけたことや、PTAの役をしていた経験のある方は、教頭先生に相談したことがある。など皆さんが色々と声をかけてくれていました。「いじめられている子が一番つらいけど、いじめている子も何か困ったことがあるのではないかしら?」そんな話も出てきました。みんなの話を聞いて、悩みを話してくれた方は「いろいろな方法があるのね。今晩、孫のことを娘や婿と相談して動き出してもらうわ」ちょっと肩の力を抜いて帰路につかれました。    (ボラ・松)

こんにちは!せせらぎカフェ&まちかど保健室です。(1月)

大 先 輩  訪 れ る

 

「お久しぶり!」と言って入ってきてくれた方は、民生委員の大先輩。「この頃あなたを見かけないので、ここに来れば会えるかしら?と思って寄ったのよ」嬉しい言葉です。

自分のことを気にかけていてくれるというのは嬉しいですね。

カフェ&まちかど保健室を訪れる方の中には、元気いっぱいに笑顔で「○○さん、いらっしゃいませ!と声をかけてくれ、私の名前を憶えてくれること、とってもうれしいです。ホッとします」の声もあります。「○○さんまた来てくださいね」と言われると、今まで気になっていたことも忘れて家路につけると話してくれる方もいます。ちょっとした時間でも癒されること大事です。そうです、ここは安心してくつろげる場所なのです。    (ボラ・松)スクリーンショット 2024-04-04 155414

近くの橘公園の木立ち 芽吹きはまだかなぁ

私とCOCOせせらぎ

 

2024・2・28

 私が、COCOせせらぎに、伺うようになって、早くも5年が過ぎようとしています。思えば、 COCOせせらぎとの出会いは、偶然散歩の途中で COCOせせらぎを知り、声をかけて下さり、見学させていただいたことから始まります。

お話を伺ったところ、 COCOせせらぎの方針に共感し、ボランティア合格証をもらってウキウキしていたのを今でも覚えています。その後、ボランティアとして、スタートしました。

カフェの日のコーヒーの淹れ方を教えて頂いたり、手伝ったり、歌を唄ったり、体操をしたり、歌は橘公園で、みんなで発表しました。人前で歌うのはとても緊張しましたが、みんなの明るい爽やかな声が、今でも聞こえてきそうなくらい、印象に残っています。

入居者の方、近隣の方、歌の好きな方の集まりの成果となりました。その他、手芸、マージャンなど、作品を作ったり、頭をひねったり、楽しい会が、沢山開かれ、色んな人達が、毎回の催しを楽しんでいました。

その後、コロナ禍で、色々な催しが、中止になりましたが、やっと再開となり、賑やかな声が、戻って来ました。

今は、ボランティアを退きましたが、楽しく参加させていただいています。

みんなが、自分で、選択し、共に活動することの、楽しみを、いつも感じます。また、入居者の方々や、スタッフとの交流は、実家に帰ったような、ぬくもりが感じられ、温かい気持ちに満たされます。

スクリーンショット 2024-03-04 135007

私にとって、そういう場があることを、また、巡り逢えたことを、嬉しく思っております。

高齢化社会が、進む中で、居場所となり、共に生きることが、どれだけの勇気になり、力になるか、 COCOせせらぎで、それが、実践されていることに、大きな意味を感じ、参加させて頂けることに、喜びと安堵の気持ちでいっぱいです。

いつまでも、そんな場所で、あってほしいな、と思います。

                                 (ボラ・み)