カテゴリー別アーカイブ: COCOせせらぎに暮らして

終の住処プロジェクト 第2回 報告 

2023・11・20

「cocoせせらぎを終の住処に!」に向けて11月9日午前中 第2回目の話し合いをもちました。1回目の9月には入居者が「終の住処」について どんな気持ちでいるか どんな最期を想定しているか など漠然とした気持ちを一人ひとりが話しました。

今回は 1回目に出された終の住処のイメージを もう少し具体的に考えたいと『在宅ターミナルのある暮らし』という本を皆で読み グループリビングの大先輩であるcoco湘南がどのように看取りを実践したか を学びました。

本の要約は以下の通りです。

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『在宅ターミナルケアのある暮らし』 coco湘南台の看取りのケース  生活思想社

入居者78歳の方に胃がんが見つかり もう胃がんの治療はしないと決めて その後の4 年半をcoco湘南台で過ごされた看取りの記録です。すべてをコーディネートした西條節子さんが著者。

自分の暮らしている家(部屋)でターミナルケアをするためには「なんでも完璧にやろうとするのではなく 昔から自然に家庭でやっていたことを 訪問看護やヘルパーなどのいろいろな機能を使いながら 自然な気持ちでやることで可能になる」のではないかと考えて実践した西條節子さん。

貧しくても苦労があっても グループリビングでの自由と尊厳の生活があり 入居者同士がお互いの良さも悪さも知り信頼関係ができたなかで この家(部屋)で死にたいという自己決定が出てくる。

①グループリビングでの自立と共生の生活の過程があり 地域の住み慣れた所で心豊かに

過ごし 人間関係もできる。

②その生活のなかから ここで死にたいという自己決定もできる。

③終末を迎える。  看取りはグループリビング生涯型暮らしの到達点ということ。

看取りに向けて必須の5項目

  • 暮らしの尊厳

小規模な暮らしのコミュニティのなかで 自分の意思でいろんなことが自由にでき

る。喜びを見つけることができる。特に「住まい」の環境が大切。立派な設備の

整ったホームの中に小さな金の座布団を敷いてもらっても私たちはうまく座れない。

私たちにはボロではないけどふさわしい座布団があって そこに居心地よく座れる。

  • 地域と共生する

coco湘南の窓を開いて何年か過ごすうちに近所同士の交流もうまくできるようになる

  • 地域の資源はいっぱい活用

質の高いところをどう選ぶか。よいケアマネージャーが選ぶいい医療と介護機関がポ  イント。訪問看護ステーション ヘルパーステーション 往診してくれる医師がいる  ことが大きな条件。

  • 食事・家政を支える人たち

地域社会に役立つ働き方をしたいという方たち キャリアと経験をもつ方たち と信

頼関係を作りつつ 調理・共用部分の清掃・家事労働を担ってもらう。

  • ターミナルケアを支える人たち

・ケアマネージャー(元気印に地域で生きて地域で納得して終わりたいという願いは

ケアプランを作成して見守るケアマネージャーの腕にかかっている)

・在宅介護支援センター・ヘルパーステーション

・訪問看護ステーション

・往診をしてくださる医師

また ターミナルケアは医療・介護チームだけがよくても成り立たない。周りの多くの人のデリケートな心遣いが必要になってくる。

実際の準備

・ベッド生活のすすめ

電動で上半身が起こせ 体が痛くないようエアーマット付きのベッド

歩くための補助具 などの準備が必要

・望まない延命はやめて

「私は人間らしい生と死を求めます」の書式

・資産のある人は法的遺言書を

弁護士か税理士に相談して相続態勢をつくってもらい 法務局に届け出ることがいちば

んよい。

・遺言

いろいろな送り方(葬儀)があるが その人らしい望んだ形での 形式的でない すが

すがしい幕の閉じ方ができるよう「お願いの遺言書」を書いておきたい。葬儀が地域の

しきたりや葬儀屋に仕切られることがあるが 自分らしく送ってもらうために書き残す

・西條節子さんが書いてみた遺言

お金のこと  通夜のこと  戒名  葬儀のやり方  写真(遺影)  弔辞

火葬が終わったら(食事)  49日と一周忌  納骨  皆さまへのお礼状家具

部屋の片づけ

 

高津の草千里スクリーンショット 2023-12-01 104228

ススキではなくエノコログサですけど

 

 

以上が『在宅ターミナルケアのある暮らし』の骨子です。

これを読んだあとの話し合い

* coco湘南では西条節子さんが 介護・医療・地域の情報をもっているコーディネー

ターとして患者本人に伴走する体力・気力があったから 看取りができたのではな

いか?

* cocoせせらぎには 西条さんと同じことをできるような人はいない。ではせせらぎで

看取りは不可能だろうか?

* cocoせせらぎは介護施設ではないけれど ライフサポーターさんがいて入居者に必

要が生じたとき つまりその人が「せせらぎで最期を迎えたい」と覚悟を決めたとき

に 情報を集めたり医療・介護とつなげる仕事をしてもらえる。

* もう一冊『最期まで家で笑って生きたいあなたへ』という本を見つけたので皆にまわ

して読んでもらった。岐阜市内の開業医 小笠原文雄さんの在宅での看取りの実践。

たくさんの一人暮らしの方が 在宅医・介護ヘルパー・訪問看護師に頼ることで 最

期まで家で過ごし 納得した死を迎えているという。最後を病院でチューブにつなが

れて過ごすより ずっと自由で気ままにゆったりと過ごせ 思ったより長く生き お

金もかからないというのだ。

* この本を参考に cocoせせらぎのすぐ近くで訪問医療を実践しておられる しまむら

医院の院長先生に この地域での在宅医療について相談してみた。

質:平均年齢82歳の高齢者10名で シェアハウス的に同じ屋根の下に住んでいる私た

ちだが お互い気心が通じるようになってきて どこか介護施設に移らないで ここ

で最期を迎えられないかをお互い勉強しているのですが それは可能でしょうか。

答:可能です。在宅医療の医師と訪問介護ヘルパーが ケアマネージャーのプランに従っ

て動くことで この地域で十分可能だし 現に月に2、3名の一人暮らしの高齢者を

私は看取っています。

質:そのような態勢を作るために まず包括支援センターに行って相談すればいいでしょ

うか?

答:包括支援センターは原則的にケアマネージャーを紹介することが仕事。ケアマネー

ジャーが患者に合ったいいプランを作ってくれると 看取りはうまくいきます。

質:訪問看護師というのはどのような位置付けですか。

答:患者の症状によっては訪問看護師が必要になるが 訪問する医者と介護ヘルパーが

基本です。

質:しまむら医院の訪問診療は申し込み制ですか。

答:そんな決まりはなくて 診療に通ってこれるうちはしまむら医院に通ってくればいい  し それが無理になったら「訪問診療に移行したい」と言ってくれれば 訪問します。

以上 しまむら医院での話の報告があって 第2回目の話し合いを閉じました。スクリーンショット 2023-12-01 104322

今年の子育ても一段落 土手で日向ぼっこのカモさん

お忙しい診療の合間に 地域の事情がよくわかっていないこちらの質問に答えてくださった島村健先生 ありがとうございました。「cocoせせらぎで最期を迎える」のは無理かも・・・と思っていた私たちは 少し希望をもちました。

「金の布団の中で 医療態勢万全 四六時中ピカピカ照明が当たり だれかが見守るなかで迎える最期」でなくてもいい 「最後の一息を見守ってもらえないかもしれないけど

cocoせせらぎで納得のいく最期」を迎えたい。この覚悟ができて 自分なりに情報を集め 方針を決める・・・自立

でもそのとき私たちは一人ではない ライフサポーターさんスタッフの方たちもいる 仲間もいる 家族や友人知人もいるだろう。仲間同士で 情報を寄せあったり 相談にのっ

たり 普段のせせらぎの日々の延長で ちょっとした手助けをお互いにするだろう・・・共生

グループリビングの「自立と共生」がここで生きてくる。

このようにして もしcocoせせらぎで最後の日々を過ごせたら100点満点!

(入居者・土)

私の生き甲斐 

      2023・11・20

私は今年6月より 夕食作りのお手伝いをすることになりました。

小さい頃から 私の母はなんでも手作りの物を食べさせてくれました。そんな母の後ろ姿を見ていて料理に興味があり 看護師の仕事をしながら いつかお役に立てるようにと 調理師の資格を取りました。

台所に立つと 何時間でも立っていられる。作る喜び そして「美味しい」と言ってもらえる喜びは 私の生き甲斐にもなっていました。

長年看護の仕事に携わってきましたが 看護の仕事を辞めたら「食」の仕事と思い coco せせらぎの活動に参加しました。

cocoせせらぎが目指している生活スタイルや できるだけ介護や医療のお世話にならずに 健やかに 自分らしく 楽しく過ごしていく小規模住まいに大変共感しました。老後の一人暮らしでは なにが起きるかわかりません。そのことを考えると cocoせせらぎの生活スタイルは理想の住まいだと思います。

末長く入居のみなさまに「美味しい」と言ってもらえる食事作りができるよう 努力してまいります。

(スタッフ・佐)スクリーンショット 2023-12-01 121703

秋の名残り  遊歩道の脇に咲くコスモス

Soranji ソランジ

 

                            2023・11・30

cocoせせらぎの事務局の一員となって もうすぐ10ヶ月が経ちます。

事務局のスペースは cocoせせらぎのサロンの一角にあります。サロンの大きなガラス扉からは 目の前のせせらぎ遊歩道の緑がよく見えます。玄関がすぐ横にあるので「行ってらっしゃい」と「おかえりなさい」は日課です。

サロンで開かれるカフェや歌の会 体操には地域の方も集まります。せせらぎにとって大切な運営委員会も開かれます。

先日サロンで 月一回の映画会が開かれていました。聞こえてくるセリフから 第二次世

界大戦後のシベリアの話だとわかりました。目は作業中のパソコンに向かっていましたが 耳に届く映画のストーリーから 私の知らなかった戦争の話に さまざまなことを思い 考えました。

その映画のエンディングで流れていた曲が 心に響きました。もう一度聴きたいと思い ケイタイで検索 見つけたその曲は ”Soranji “ 。 ロシア語かしら? と思ったのですが作者のコメントに「諳んじる」から着想を得た とありました。映画の中に「見なくても言える」というキーワードが出てきます。そのことに繋がっていました。

「諳んじる」。久しぶりに聞いた言葉でした。つい最近 人生の大先輩から言葉の大切さ 難しさを教わったところでした。「心を汲む」や「おくびにも出さない」も最近再会した ”知っているのに使っていなかった“ 言葉です。私は普段どんな言葉を使っているのだろうと振り返り 自分の語彙の少なさ 言葉の使い方の雑さに愕然としました。

cocoせせらぎはとても会話の多いところだと思います。入居者 スタッフ ボランティアの方・・・ちょっとしたおしゃべりや楽しい会話 大切な話し合いで 多くの言葉が行き交っています。

スクリーンショット 2023-12-01 121140言葉を意識しよう 言葉を大切にしていこう

そのことを忘れないようにしようと

“ Soranji “ を聴きなが

ら考えています。

(スタッフ・小)

 

ブロック塀のすき間で咲く庭菊

久しぶりの海外旅行

2023.10.30

 

私は旅行好き、特に自分であれこれ調べ手配していく海外旅行が大好きでした。

しかしコロナ禍の影響でどこにも行けなくなり、その間に年をとり海外旅行はことのほか困難に思えました。

そこにcocoせせらぎのカフェで、まちかど保健室のボランティアをしてくださっているMさんの海外旅行のお話があり、思わず行ってみたいなと思いました。

まだ行ったことがない韓国の済州島(チェジュ島)とのこと、元運営委員のFさんも参加されるとのことで余計に嬉しくなりました。

3泊4日の旅なので荷物は少なかったですが、山登りもあるとのことなので杖も用意しました。送られてきた日程表を見ると、世界遺産のハルラ山は韓国で一番高い山とわかりました。

とりあえず久しぶりの海外旅行を楽しむことに決めました。

 

10月15日早朝Mさんの車で羽田空港へ。

直行便が無かったので金浦空港経由でチェジュへ。金浦空港の人の多さと広さにびっくりしました。

海に聳り立つ龍頭岩を見学したところ、空港から数分おきで飛び立つ飛行機の数に Oh!

夕食は名物の黒豚バラの厚切り焼肉に満足しました。

 

16日  しっかり登山支度をした6人と添乗員、山岳ガイドとは登山口で分かれ、私とMさんはハルラ山記念館や付近の噴火口に向かいました。

思ってた以上に足が弱っていたので杖には本当に助けられました。

4時間の予定が7時間以上かかり登山隊はやっと戻りました、すごい凄いと拍手ですね。

午後は島内南部を観光しました。

 

17日 午前中は4・3平和記念館見学  今はちょうど修学旅行シーズンで、多くの若者が民間人が多く虐殺された事件を学んでおり、またこの事件後国を逃れ日本に来た人が多かったことも知りました。

昼食は雉を飼育している雉舎を見ながらの雉のシャブシャブでした。

午後は今も住んでいる人がいる民族村を見学、サンムグプリ噴火口、途中のススキが原は圧巻でした。城山日出峰等 歩け歩けの行程でした。

 

帰ってから思ったこと

Mさんありがとうございました

日頃の歩きより よく歩けたのはよかった

自分に合った杖を至急購入したい→購入済

やはりまた旅行したい‼️

 (入居者・石)スクリーンショット 2023-11-06 122059

 

 

 

 

 

↑これがチェジュ島スクリーンショット 2023-11-06 144455

コロナの置き土産

2023・10・30

 

この写真はなんでしょう?

3年ほど前 日本に住所を持っている全員に2枚ずつ政府から配られたもの・・・そう いわゆるアベノマスクです。スクリーンショット 2023-11-06 114528

今まで人類が罹ったことのないウィルスで世界中が大混乱におちいったコロナ。日本でも正体のわからないこの病気でつぎつぎ人が死に 薬は?  予防法は? ワクチンは? と不安に陥り アルコールやマスクを手に入れるための 長い行列ができました。

日本は先進国だったはずなのに マスクも手に入らないし ワクチンも作れない国になってしまったんだ・・・がっくりしながら やっと手に入れたマスクを何度も洗って使い回していたとき なんと時の首相 安倍晋三さんが考えたのがアベノマスク。「布なら洗ってずっと使えるだろう 2枚ずつ配れば それで国民は安泰」と考えたらしい。あまりに国民をナめたコロナ対策ではないですか! 2億4千万枚を大急ぎで作ろうにも 国内に生産基盤がなくなっていて東南アジアに発注したという話も聞きました。

 

どんな立派なマスクだろうと待っていると 来ました! 郵便屋さんはふだん郵便局から縁の遠い家も探しあて 国民一人一人にほんとにご苦労さま。開けてみると ん?子ども用? と思うような やたら小さいガーゼマスクが出てきました。口に当ててみると 分厚くて息もつけない! これは眼帯かな?と目に当ててみたりしましたが そのうちこの役立たずはどこかへいってしまいました。その後アベノマスクをつけている人にお目にかかることもなく テレビの安倍さん本人も ちがうマスクでした。

 

コロナの正体が少しずつわかり 患者数が減ってきて アベノマスクのことも忘れかけた頃 新聞に小さい記事が載りました「受取人不明のアベノマスクを保管する倉庫費が膨大なので 希望者に送付」とのこと。うーん あのガーゼは政府調達だけあってキメが細かく立派だったなぁ もったいないなぁ 送ってもらおうかな と考えたのです。厚労省のホームページを開けて 私にはなかなか面倒な手続きでしたが なんとか申し込んで・・・忘れかけていた頃なんと!ほんとに届きました。ダンボールに100枚のアベノマスク。

 

多大なお金を使った貴重なガーゼマスク おろそかにしてはいけないと思いつつアイデアもなく しばらく放ったらかし。猛暑で部屋にこもっていたときにふと そうだ! 風呂上がりのガーゼガウンがくたびれている ガウンを作ろう! とさっそく作業にかかりました。スクリーンショット 2023-11-06 114603

マスクは50㎝四方くらいのガーゼを15分の一に折りたたみ 左右にゴムを挟んで二箇所のミシン掛け という簡単な作りでした。しかしカッターで縫い目を開き ゴムを外し 糸くずを取り除き・・・これを100回 なかなか根がいります。

でも縫いはじめたら ミシンでまっすぐまっすぐ どこまでも・・・26枚のガーゼを使って あっという間に上等二枚重ねガーゼガウンができあがってしまいました。柔らかくて真っ白なガウン! やはり政府調達品はどこかちがうなぁ と毎日使いました。

 

まだまだガーゼが残っています。

なにを作ろうかなぁと考えているところに「ガーゼの肌掛けが欲しい」と娘からの注文。またまっすぐまっすぐつないで スクリーンショット 2023-11-06 114615三枚重ねの大判肌掛けと中判肌掛けの二枚ができあがりました。以上三つの作品で使ったガーゼ合計99枚。不思議なように一枚 手元に残ったのです。

 

人類に大きなツメ跡を残したコロナ・・・4年間の苦しかった経験からたくさんの教訓を受け取りましたが この一枚のアベノマスクも「ナめられた記念品」として手元に大事に残そうと思っています。

(入居者・土)

NPO法人cocoせせらぎ 第10回総会

2023・10・30

10月24日 記念すべき10回目の総会が開かれました。秋晴れの当日 入居者 運営委員 理事 スタッフなど 正会員26名中19名が集い 10時から始まりました。

2022年9月から今年の8月までの せせらぎでのすべての活動 会計の動きが報告され 多岐にわたる質問もあって活発に質疑が行われ 無事に今期の運営が了承されました。

日本全体の経済的な落ちこみと戦争その他による物価高という大波のなかで 小さな組織であるわがせせらぎも揺らぎ 特に食材費の面で再考を余儀なくされました。入居者会議で運営側と何度か話し合いをもち 5000円値上げということが総会前に決定されていたので 来年度の予算・計画も了承。また一年 このcocoせせらぎという大事な小船を新たな10年に向かってみんなで漕いでいこう! と思いを新たにしました。

出席の皆さんで簡単な昼食を共にし 今年の総会は終わりました。

 

10年間いつもせせらぎの中にいて 優しい笑顔で支えてくださっていた福井正子さんが 79歳になったので事務局長 ライフサポーターの役は降りて 理事 運営委員 ボランティアとしてこれからはせせらぎと関わりたい と総会で挨拶されました。

10年前に志をもって立ち上げられた前田由子前理事長のこと 諦めずに土地探しを続けられた白井理事・この場所をやはり志をもって提供してくださった秋元幸子さんのこと 棟上げ式の餅まきの話 入居者が4、5人という状態がつづいた当時の苦労 10人満室になって喜びあったこと・・・などなど福井さんは思い出を語られました。

この10年間 福井さんはいつも事務室のテーブルの向こう側から ふらっと立ちよった私たちに優しく話しかけ 気持ちを受け止めてくださいました・・・意見したり否定したりでなく受けいれる優しさをいつも感じました。福井さん 今日はいらっしゃるかな〜〜 といつも楽しみにしていました。これからもお元気な顔をたくさん見せてくださいね。スクリーンショット 2023-11-06 114104

理事の久保さんは 今年も体調に問題を抱えつつ そんなそぶりもなく颯爽と総会に参加してくださいました。「大きな手術を控えているけど 来年も無事だったら元気で参加しますよ」と言って帰られました。例年のように農園からのお土産でサツマイモをたくさん・・・調理スタッフの皆さんはそれを余すところなくメニューに生かし サツマイモご飯 大学芋 スウィートポテト お芋のリンゴ煮(入居者手作り)など 「食欲の秋」そのものの一週間を過ごさせていただきました。久保さん ありがとうございました。

↑  サツマイモがねずみに変身                                                                    (入居者・土)

ちょっとだけ贅沢 秋冷にふぐ料理

2023.10.30

神無月に入って漸く秋が来て、このところ10数日この上ない秋晴れが続きました。当然食欲が鎌首を持ち上げてきました。同居人のひとりからご馳走の提案がありました。いつもの半額でふぐを食べられるとのこと。その場で意見が纏まって、10月30日夕刻に予約しました。スクリーンショット 2023-11-06 110406

当日同好4人で意気揚々と小杉の専門店に繰り出しました。もともと自然発生的に湧き出た話ですので、まったく気兼ねなく、ビールから始まり、ひれ酒を経て、店先の水槽で泳いでいた活ふぐの皮刺し・ふぐ刺し・から揚げと続いて・・・・デザートまで。

食事がおいしいことは言うまでもなく、このような会食は一種の非日常として気持ちをリフレッシュできるスイッチになります。そのうえ、共生の潤滑油となって気心を共有できる良い機会になります。

季節の移ろいを感じながら、ささやかな贅沢はたまには許されるでしょう。

(入居者・池)

入居して十年 今思うこと

 

2023.9.18

2014年7月 78歳で私はグループリビングCOCOせせらぎに入居し、十年となりました。最初は4名というささやかなスタートでした。その間、出入りはありましたが、Oさんを迎えて十部屋満室になり、揃って賑やかに夕食をいただけるようになったことは嬉しいことでした。

料理を担当してくださる方、スタッフさんが交代で毎日の夕食を作ってくださり。おいしいねと共有存続できていることは一番の誇りかもしれません。

運営するにあたっては、手弁当でいかによい住まい方ができるか考えてくださっていること、ライフサポーター(事務局)は私たちを優しく見守ってくださっていますし、なんといってもオーナーの土地提供により、江川せせらぎ川沿いの環境の場所に建物ができて、私たちの愛する住居になりました。

入居者もお互い話し合いできる場面もあり、ざっくばらんに話して「自立と共生」グループリビング、暮らし方そのもので地域の方々も交えての活動もできてきた十年だったと思っています。終の住まいと考えていた私ですが、十年も過ぎると体はガタガタ、介護ヘルパーさんの助けを借りたり、リハビリに来てもらったり、お金も必要になってしまい、私の寿命はあと何年?ハタと気づきました。

あまりにも少ない年金、少なくなってしまった蓄えで、果たして大丈夫なのか不安が募ってきました。以前姪の一人が足りなくなったら出してあげると言ったけれど。まあ、あくまで口約束。こんな大変な時代だし、そんなことあてにできないなと思っています。

グループリビングは理想の住まいであることには違いないのですが、年金の高いところで仕事をしていた人、ある程度の預金のあることも条件なのでは?何か最後後ろ向きになってしまい、ごめんなさい。たった十年の将来を見通せなかった私がここにいます。だからと言ってそんな私では駄目です。心配せずにより豊かな生活ができる世の中に変えなければ・・・・と声をあげて行くことこそ大事な役割と思っています。

 

(入居者・三)

満月に誘われて

 

2023・9・5

 

9月はじめのまん丸のお月さまに誘われて いつものメンバー4人で しばらくお休みしていたせせらぎ遊歩道の散歩に出かけました。虫の声が夜毎にしげくなって 四方の草むらからリーン リーン ジ ジ ジ ジ と合唱するなかをお喋りしながら行きます。「私たちは幸せよね〜 玄関を出ればもう散歩道だもの」

「ほんと こんなに自然に恵まれた所だと思わなかった〜」

「もし私の頭が弱くなって徘徊をはじめたら この遊歩道を探してね。歩くといったらこの道しかないから・・・」

 

今年の春に生まれて もう成鳥と変わらないくらいに育った兄弟カモが 今夜のネグラと決めたのか 川のまん中の小ぶりの石の上に6羽ぎっしり座っています。

「もうお母さんの姿は見えないね。」

「親離れしたけど ちょっと自信がないのかしら まだ兄弟一緒にいるのね。」

「最初は子ガモが12羽もいたのに・・・ この子たちはがんばって生き残ったね〜」

 

今夏の猛烈な暑さのなかでもがんばってニチニチソウが咲いています。きっと毎日せっせと水やりしている方がいるのでしょう。街灯に照らされて葉っぱの上に露が光っています。「わぁ〜 露がホタルみたいじゃない?」

「ほんとだ きれい! ホタルって最近見ないね。」

昔を思い出しながら ひとしきりホタルの話。

 

歩きはじめたときには住宅街の屋根の間から 角度の関係かびっくりするくらい大きく見えていたお月さま お喋りしている間に私たちの頭の上にあがっています。そろそろUターンして帰りましょうか ヨッコラショ! ベンチから立ち上がろうとしたのですが 夏の間さぼっていたために 立ち上がるのがとてもおっくう。

「あぁ、人間って こうやってフレイルになっていくのかなぁ。」

「歩けなくならないように 毎晩少しでもいいから歩いて 習慣にしようね。」

 

帰り道には水琴窟という楽しみがあります。この辺りの植栽ボランティアの方が作ってくださった装置 LEDライトをぼんぼりのように囲って夜道をうっすら照らしている所に 土甕と水差しと竹筒が。手作りの竹製の水差しで 水を小石が敷きつめられた甕の上部から落とすと 土甕のなかに滴り落ちる水滴。。。 それが下の水たまりに落ちるとき 中は一体どんな構造になっているのか 土甕の空洞で響き合って・・・竹筒を耳に当てて聞くと それはそれは美しい響き♪♬

キーン コーン ポチャッ ボーン 高音から低音まで 暗闇のなかで聞く幻想の音楽会です。

ふといい香りに振り向くと せせらぎ川の向こう岸から枝を垂らした大きなネムの木が 花盛りなのでした。ネムの花の甘い香りに包まれて・・・目と耳と鼻と 心も満たされて 4人は部屋に帰りました。                                                                                                   (入居者・土田)

 

写真:今年の花は暑さでやはり全滅でした 去年の秋の写真から・・・左から

「フヨウ芙蓉」「花ほうづき」「ムクゲ無窮花」「カラスウリ」

スクリーンショット 2023-10-06 133615

梅を楽しむ

2023.8.28

春に可憐な花を咲かせた梅が初夏に実スクリーンショット 2023-08-31 154114

を結びます。

青梅から完熟梅まで『梅仕事』として活用の方法が新聞記事,TV番組、はたまたスーパーのチラシまであれこれの情報で溢れていました。

ひと昔までは青梅は梅酒か梅ジュース,完熟梅は梅干しにが普通でしたが,昨今は梅酒・梅ジュースにも工夫がいっぱいです。漬ける前に一旦冷凍したり、氷砂糖の代わりにキビ砂糖や黒糖を入れたり、様々なスパイスを入れて作る方法も見られました。

私たちcocoせせらぎの住民にとっては厳しい夏を健康的に過ごすために各人が工夫することは勿論ですが、夕食の食卓にもう一工夫欲しいと梅酒と梅ジュースを食前酒として有志で作っています。

それには去年今年と大家の秋元さんから庭の杏を頂いたこと、去年地域有志から梅をいただいたことが影響しています。行事の時に皆さんに試飲していただいていましたが、今年から夕食に飲むことにしたのです。

小さいグラスに少しづつですが手作りの味に満足しています。

今年の梅ジュースは試しに冷凍してから氷砂糖と共に漬け込みました。短期間のうちに梅のエキスが出てびっくりしました。又発酵もするので純リンゴ酢も少し加えてみました。

梅酒は少し贅沢に梅酒用ブランデーを購入、とても良い香りです。

日頃アルコール類を口にしない人も,滑らかでスッキリした味に誘われて飲んでいます。

充分漬かって梅を引き出した時は、煮梅にしてデザートとして食べるか、ジャムにするかも話題に尽きないこの頃です。

(入居者・石)