カテゴリー別アーカイブ: COCOせせらぎに暮らして

映画『Plan 75』を観る

 2024・6・10

 

老人の話だってよ 倍賞千恵子主演で評判になったし・・・とせせらぎ映画会で軽い気持ちでみんなで見た『plan75』 なんと! 老人の「喉元に突きつけられた匕首」みたいな怖い映画でした。私の体温はたしかに下がっていたようで 見終わって寒気がしました。

わかりにくいシーンがたくさんあったし 私に匕首を突きつけた作品 ぜひもう一度見なくては!と思っていたとき Netflixでやってることを知りました。しばらく繋がらなかったNetflixを娘が繋ぎなおしてくれたのを機に 見直してみました。

 

映画は一発の銃声から始まりました。銃を放った若者が暗い室内でつぶやきます「国のために死ぬことを厭わない国民なのだから これ以上社会の負担になりたくないだろう老人を殺す自分を 法廷で議論してくれればいい。私の勇気ある行動はきっと未来を明るくするだろう。」 やがて2発目の銃声が・・・若者が自らに向けたものでした。

その間ラジオからずっと静かなピアノ曲が流れ やがてアナウンサーがニュースを読みあげました。「今日 75歳以上の老人に死を選ぶ権利が与えられる『plan75法案』が 国会でようやくの可決を見ました。高齢者対策によって国の財政が圧迫され しわ寄せを受けた若者が老人を襲撃する事件があいついでいます。深刻化した高齢者問題の解決を求めた結果の 前例のない 世界でも注目される法案の可決です。」

 

法案が通ったこの国の近未来に 主人公のミチは節くれだった手 おぼつかない足取りでホテルのベッドメイクの仕事に励んでいました。やせた頬骨やシワの目だつあきらかに老女の顔 あの溌剌としたサクラちゃんしか思い浮かばない倍賞千恵子さんが高齢になったた今 ミチを懸命に演じていました。

ミチはやがて高齢を理由に仲間の従業員とともにホテルを解雇され 同時に借りていた団地も出なければならなくなり 友人が孤独死し 家族のいないミチの行きつく先はplan75しかありませんでした。

役所にplan75の説明を聞きにいくと 一人30分で相談にのってくれて「申請したら支度金が10万円出ますよ おいしいものを食べてもいいし 葬式代にしてもいいし・・・でも合葬にすれば無料ですよ 合葬なら一人でなくて寂しくないでしょ 申請にはもちろん健康診査もご家族の同意もいりません。今日お申し込みされますか?」でちょうど30分 さすがお役所・・・説明会場のテレビからは「死ぬときくらいは自分で決められたら安心だわー」と 明るい声でplan75政策のコマーシャルが流れていました。スクリーンショット 2024-06-26 161431

 

役所の担当職員は 困窮した高齢者の集まりそうな炊き出し現場などで 申請書を持って声をかけていきます。申請があったら あとは専門業者が引きとり・・・一人一人に心理カウンセラーがついて 電話で一回15分まで話すことが許され 心配ごとや思い出話をやさしく聞いてもらえる。この電話カウンセリングは 途中で考えなおして申請をやめることのないように うまく誘導して最期を迎えてもらうためのもの。いよいよ最期の日にこぎつけると 業者は病院のような建物に申請者を集め たくさん並んだベッドに寝かせて 口をマスクで覆いplan75の薬剤を・・・処置がうまくいき死に至ったら 身につけていた貴重品を遺体から外す さながらアウシュビッツの光景。空き家整理・遺品整理・死後処理・遺体処理まで 一貫して業者が請け負う仕組みになっていました。

 

ミチはその日をどのように迎えたでしょう 最後の上寿司を頼んで 食べたら容器をきれいに洗いフキンで拭いて 家を出たその日。マスクをかけられて横になり ふと隣のベッドで男性が死んでいくのをカーテンの陰から見た途端 なぜかミチは起きあがったのです。ふらふらと建物から出て歩きだし いつの間にか薄暗い街並みを見おろす丘に立って かすれた声で歌をうたっていました 夕日だけがギラギラして。(ネタばれゴメンナサイ)

 

二度見て 細かいシーンがわかると再度ショック! 「国のために死ぬことを厭わない国民性」「死ぬ時くらい自分で決める」「若者の負担になりたくない老人」・・・そんなセリフがしばらくのあいだ私の頭の中をぐちゃぐちゃと回りました。生産性のなくなった者は切り捨てるという優生思想を この映画はわかりやすく警告してくれました。

仙台空襲の焼け野原で飢えて死にそうだった3歳の私は 日本国憲法の下でなんとか大きくなり 上京して働き 子どもを育て 夫を見送り・・・GDP一人当たり世界2位だった経済成長のお手伝いもほんの少し(笑)したつもり。82歳の今 私は生産性がない・・?

一生働いてきてくたくたの私たちは 桜が咲いたといっては喜び 「子ガモが生まれた! はて何羽生き残れるか」とヤキモキし 近くの手作りうどん屋の月一半額サービスの日を楽しみに待つ・・・そんなささやかな日々。天命がきたら 高額医療のお世話になぞならないで終わるつもり。それまでの一日一日をおだやかに過ごしたいだけなのに。

                                 (入居者・土)

 

スクリーンショット 2024-06-26 161622『plan75』はスピルバーグが絶賛し 第75回カンヌ映画祭正式上映 アカデミー賞国際長編映画部門の日本代表に選出されたそうです。

国際的映画評論サイトで「高齢化社会を巧みに反映し 見るものに深い印象を与える」と評され 世界20カ国以上での上映が決定とのこと。

終の住処プロジェクト第9回報告

ゆきげ葬の説明を聞いて

2024・6・10

 

4月18日にゆきげ葬の説明会があってから一ヶ月 5月第4水曜日ちょっと蒸し暑いなかでしたが 8人の入居者が集まって 自分の ”人生最後のイベント” である葬儀について 思うままに話し合いました。

これまで約一年間 普段は話すことのない滅相もないテーマで10回くらいの話し合いを重ねてきたおかげか このプロジェクトもお互いずいぶんと遠慮なく話せる雰囲気になってきました。 先日など一人が「車に酔うからバス旅行に参加しない」と言ったらもう一人が「そんなこと言ってたら あんた霊柩車にも乗れないよ」と せせらぎならではのブラックジョーク・・・でも おたがいアハハで笑いとばしました。

 

この日はゆきげ葬の資料を見たり また自分の身内の葬儀を思い出したりしながら それぞれが自分の場合をイメージしたところを話しあいました。

・コロナを経験し 簡単な家族葬が広まった

・本格的に宗教的な葬儀をしたい人が 8人の中にはいない

・儀式的なことにあまりお金をかけたくない 残ったら寄付に回したい

・親戚も友人も高齢で 少人数の葬儀になるだろう

このような共通認識もあって ゆきげ葬のような格式を大切にした儀式より 少人数の心のこもったお別れ会がいいかなぁ とみな感じているようでした。

 

ただ川崎市だと火葬まで1週間ほど待たなければならない事情で 遺体をどこに安置するか?という問題が大きい と話題になりました。1週間くらいなら薬品処理するエンバーミングの必要はないだろうが 冷房の遺体安置所にお預けするか? それともせせらぎの部屋に安置の場合は1日一回のドライアイス交換が必要。ドライアイス交換業者のため玄関を開けなければならない。

1日一回業者のために鍵を開け 終わったら閉める作業・・・仲間のためにそれができるか? むずかしいだろう。 いや 樋口恵子さんの本に出てくる「歳をとったら老いをユーモアで笑いとばし 今日が一番若い!の精神で 誰かのビスケット=微助っ人=ちょっと助ける人 になりましょう」に倣って 体力があったらその鍵を開閉できるんじゃない? いや 無理無理・・・など 話はつきませんでした。

ゆきげ葬儀社のお二人のお話を聞いたことをきっかけに それぞれが自分の人生最後のイベントを想像し 自分らしく終わるには・・・と考えることができました。

 

このあと I さんが遺言証書を 時間と体力と気力とお金をかけて作成した経験を話してくれました。すべての作業が終わって I さんは「3人の子どもへの ”子ども孝行” ができたことはほんとによかった! 作ったら なんか気が軽くなったわー!」と 翌日にはもうリュックを背負ってさっさと旅行に出かけていきました。

次回は尊厳死遺言の作り方ーー最後の治療にどのように臨むかーーをみなで学んで 1年間話しあった終の住処プロジェクトは閉じることに。でも月一の雑談会はつづけましょう・・・このようにざっくばらんに話しあえる雰囲気はそのままに! ということになりました。

                                (入居者・土)スクリーンショット 2024-06-24 130421

                      5月下旬の朝焼け

 せせらぎカフェ&まちかど保健室です。No7

こんにちは!

5月の風がさわやかになってきました。せせらぎの通りには、たくさんのこいのぼりが風になびいています。今日は外に出てと思って、ホール前にテーブルを出すと、「ここでコーヒー飲めるんですか?」と声をかけられました。「飲めますよ。」

すると、「こいのぼりと兜を見ながら一休みしましょ。」と言って、女性の方が腰を下ろして寄ってくれました。こんなひと時も素敵ですよね。

近くを一生懸命歩いていられた方が、看板を見ながら、「保健室? 体のこと聞いてもいいんですか?」「わかる事なら相談にのりますよ」と答えました。

話を聞くと、コロナワクチンを接種した後から、体調を崩し、からだに力が入らず、ものを持つこともできなくなった。長いこと治療をしていて、やっと病名がわかり、今リハビリ中とのこと。体調を色々な人に聞いてもらいたかったと話してくれました。

つらかった治療や原因がわからずにイライラしたことなど、細かく話してくれました。お話をしてくださったことに感謝し、「いつでも顔を出して! 気になることがあったら相談しますよ。わからないことは調べておきますからね」と声をかけました。来たときは、とてもつらそうに歩いていたのですが、話を終えた帰りには、笑顔で足取りも軽くなったように感じました。早く治るといいなと後姿を眺めました。

外に出るといろいろな方に出会えます。新しい交流の場になっていきますね。

(ボラ・松)スクリーンショット 2024-06-24 130515

 

 

今 せせらぎ遊歩道のアジサイが花盛りです

 

相撲見物

           2024・5・23

 

前日の雨も上がり 春たけなわの4月19日(金) とどろきアリーナの大相撲地方巡業川崎場所を観てきました。最初せせらぎの友人に誘われた時は チケットは高いだろうし アリーナの一階席から見るより部屋のテレビの方がはっきり見えるから と断りましたが 後で考えてみたら相撲は生で見たことがなく 一生のあいだ一回も見ないのは寂しいことなので チケットを依頼しました。運よく前に取っていた友人と同じ席が取れました。

せせらぎからアリーナまでの足の便が悪いので 4人で1台のタクシーを頼み11時半に来てもらう予定でしたが 私はもう少し早く行って雰囲気を楽しみたいと思い 私だけ1時間早くバスで武蔵小杉に行き 小杉から市民ミュージアム行きに乗り換え 11時45分頃アリーナ着。スクリーンショット 2024-05-08 133514広場は大勢の人たちで混んでおり 弁当や飲み物の売場の前には 取り組みが終わった幕下の力士も まわし姿や浴衣を羽織っただけの姿で 買い物の列を作っていました。

なんとその列の中にタクシーでスクリーンショット 2024-05-08 133526出発した3人の仲間もいて 1時間前に出た私も一緒で バスの時間がかかってしまったんだなぁと唖然!!

友人にバーガーを買ってもらってうことにして 先にホールの中に入りました。約6000人を収容するホールの中央に土俵があり「満員御礼」の垂れ幕が下がり 幕下の取り組みが進んでいました。私たちの座席は一階席の正面で とても見やすいところスクリーンショット 2024-05-08 133537でラッキーでした。

「ご当地興行も本日限り

勧進元や世話人衆

お集りなる皆様よ  ヨ〜  ホホホイ!」 と元気な掛け声のはいる「相撲甚句」

禁じ手を面白おかしく演じる「初っ切り」 スクリーンショット 2024-05-08 133549

見逃してはいけない相撲甚句や初っ切りを堪能したあと
スクリーンショット 2024-05-08 133557

横綱・照の山の綱締め実演 などなど

テレビでは見ることができないイベントを楽しみました。

 

中入り後になりましたが 十両以上の力士には知らない力士が多く そのなかで川崎出身の友風にはひときわ拍手が多かった気がしました。3月の大阪場所で活躍し 優勝した尊富士(たけるふじ)は残念ながら怪我で 来場していませんでした。このような人気力士が出てきたことで 野球の大谷翔平選手やサッカーの選手に負けないようなアスリートが出てくれることが望みです。大の里はまげはまだ結えないのに出世が早く 楽しみです。20240419_150237

どの取り組みにも懸賞旗が出て 二本出る取り組みもあり 勝ち力士は6万円もらえるとか 頑張って人気力士になり テレビを見るのが楽しみになりたいですし 話題にしたいですね。また来年も見に行きたいな〜と思えた楽しい イベントでした。

(入居者・及)

終の住処プロジェクト 私の終活作業進行中‼︎

 2024・5・10

 

99歳の母を見送ってから私の老後のことを真剣に考えだしました。

自宅は両親の荷物、私の荷物、すでに独立した子どもたちの荷物が数多くあり、

歳をとってゆく私には不要なものがほとんどです。

一朝一夕に片付くはずもありませんが、少しでも体力・気力の残っているうちにと決心して 整理を始めました。

何かの本に子どもが親の終活に望むのは

① 遺言書の作成

② 荷物の整理や処分

③ 生前贈与     と書いてありました。

なるほどと思い②を進めると同時にYouTubeをみて、自筆で遺言を書いてみました。

無理にでも忙しくして、母を失いポッカリ穴の開いた気持ちを多少でも埋めたいと思ったのです。

 

そんな時にコロナの問題が浮上しました。

私は元気な間は一人暮らしをして、いずれは高齢者施設にと決めていました。

しかし子どもたちは当時の厳しい行動制限に、何かあっても顔さえ見られないのは心配なので,誰かの近くに来てほしいと強く希望しました。

 

子どもたちの気持ちも嬉しく、パソコンで検索してグループリビングという住み方に出会いました。

これなら良いなと、子どもと数カ所見学のうえ決めたのがcocoせせらぎでした。

 

長年親しんだ家具什器やお気に入りの衣類は、長い付き合いの仲間に声かけしたところ行き先が決まりました。お雛様は母がお世話になったデイサービスが、その他の雑貨や電気製品等は市営のリサイクルセンターが引き受けてくれました。

ゴミに出すのは忍びなかったので、とても嬉しかったです。

cocoせせらぎに行くことが決まり、荷物の整理や処分ができたことは終活作業の大前進でした。

 

cocoせせらぎに移り3年が過ぎました。

関西から全く土地勘のない関東暮らしになり、何となく落ち着きのない日々を過ごしましたが、ようやく次の終活作業に移る気持ちになりました。

 

それは以前に書いた自筆遺言を、公正証書遺言にして残すというものでした。

周りを見れば相続の時に思いがけない争いとなり、その後の付き合いがダメになったりした例を聞くことがあり、子どもたちの間でその様なことが起こるのを防ぎたかったのです。

以前お世話になった司法書士さんに相談しました。

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せせらぎ遊歩道に咲く赤花トチノキ

 

何回かのやり取りで、私の希望を聞いてくださり、文案を作ってもらいました。

また戸籍や住民票、印鑑証明などの必要書類を教えてもらい、相続人の各自が用意して司法書士の元まで送ることにしました。

マイナンバーカードで取り寄せできる書類があり、随分便利になりました。

その後 公証役場に予約をして頂きました。

 

当日は司法書士さんと事務の方が立ち会いとして来てくださいました。

公証人の最初のいくつかの質問は,私が認知症ではなくて、また自分の意思で遺言を作成するということを確認するためだと理解しました。

一言一句読み上げた後、私と立会人が署名しました。

やっとだなと思えて緊張して手が震えそうになりました。

最後に公証人が毛筆で署名して終了しました。

公証役場が災害にあった時のために電子保管もされることの説明もありました。

原本はこの公証役場に私が150歳(?)まで保管されるそうです。

公証役場への支払いは5万2千円でした。その他 司法書士への支払いもありました。

 

今回YouTubeで,自筆遺言、公正証書遺言、相続等を勉強しました。

何でもありのYouTube、上手に利用したいと思います。        (入居者・石)

 

終の住処プロジェクト 第8回報告 葬儀について学ぶ             

2024・5・10

終の住処プロジェクトも8回の話し合いを重ねてきました。「自分の人生の幕を閉じる」というしんどいテーマ しかし必ずやってくる命の終わりということに 真剣にみんなで向き合った8回でした。ふだんの食事時の世間話とはちょっとちがって みんなの経験や情報を出し合い 本音で自分の一生の終わりについての考え方を出しあったこれまでの8回は とても貴重でした。

テーマが介護・医療・遺言・尊厳死と進み ついに「葬儀についても知りたいね」というところにたどり着きました。6、7年前に一度 前田前理事長の企画でゆきげ葬儀社の説明を聞く機会はあったのですが その当時cocoせせらぎ入居者の平均年齢も若く まるで他人事みたいに聞いていた記憶があります。前回聞いていないcocoせせらぎ関係者も多くなり 2回目のゆきげ葬説明会は4月18日 開催の運びとなりました。

当日は入居者ばかりでなく 運営委員 スタッフ 近隣の方など全部で21名 サロンに所狭しとテーブルと椅子が並べられました。前回は中年の女性の説明でしたが 今回は若い男性と女性がいらしてくださいました。若いのに毎日死ということに向きあう業務は大変だろうなぁと思ったのですが そこはやはり仕事・・・淡々とに「葬儀にはこんな意味があります」と話しはじめられました。

葬儀をするということには ①周りがその人の死を受け入れる(通夜) ②死者を見送る・死を社会的に確認する(葬儀・告別式) ③遺体処理(火葬・埋葬) ④グリーフワーク(法要など) などの意味があります。

葬儀の実際については 祭壇の種類 遺体送迎の寝台車 ドライアイス・エンバーミング 葬儀会場設営 お棺 骨壷 遺影の準備 焼香台 ろうそく・線香 納棺着 花 火葬について 霊柩車 会葬礼状 返礼品 精進落とし料理 ハイヤー・マイクロバス 心付け 献花 宗教者について・・・などなど たくさんの決めなければならないことがあり それをご丁寧に価格もふくめて 約1時間の説明がありました。

聞いている私は正直クラクラしてきました 自分の理解とか対処の能力を超えている ましてや心臓が止まったあとの想像もできない自分の顔や体・・・あまりに生々しくてどきどきし吐き気までしそうでした。でも「自分にとってこんなに間近になっている死とか葬儀についてクラクラ ムカムカしている場合ではない 葬儀の概要をちゃんと知っておくことが大事なんだ」とぐっと抑えて・・・

次の質疑応答に移りました。

質問:ゆきげ葬には誰でも申し込めますか?

答え:はい 組合員でなくても葬儀ができます。元気なうちに大体のことを決め

たら 無料での見積もりを作ることもできます。スクリーンショット 2024-05-08 133502

 

 

 

せせらぎ遊歩道に咲いた春の宝石

イヌフグリの花

質問:cocoせせらぎのサロンでも葬儀が可能でしょうか?

答え:はい 大丈夫 できます。

質問:生協組合員3割引と資料にありますが いまお話のゆきげ葬料金体系全体の割引で

すか?

答え:そうではなく ゆきげと提携している斎場を使用した場合の3割引ということで

す。

質問:価格も含めて一般的な葬儀がどのように進むかはわかったのですが 私たちのよう

にcocoせせらぎで葬儀をしたいが 火葬場の都合で待たなければならない場合

その間遺体はどこかで預かってもらえるのでしょうか?

答え:自分の部屋がダメな場合は 私たちで預かる所があるのでドライアイスを使って

またはエンバーミングを施してお預かりします。

質問:川崎市の火葬場事情を教えてください

答え:現在4カ所の火葬場がありますが どこも混雑していて3日から7日間くらい待つ

状態です。例えば今日死亡ということになるとスマホですぐに調べられ 6日後と

出てきました。それに合わせて斎場を申し込み 葬儀の準備をします。

質問:バージンパルプを使ったお棺の使用は可能ですか?

答え:ゆきげでは桐のお棺を使用します。希望ならエコ棺も可能ですが バージンパルプ

製の棺は高価なので 差額をいただきます。

質問:お棺に入れられる物の範囲を教えてください。

答え:燃えるものなら 一応なんでも大丈夫です。

 

私たちの知らない葬儀の実際について(予定の1時間半を超えてしまいましたが)具体的なことについて学ぶところの多い学習会となりました。お忙しいところ説明にいらしてくださったお二人に感謝です。

一般的な宗教者をお願いしての荘厳な葬儀・・・というようなものは私にとっては想定外で 想像しているのはcocoせせらぎのサロンを会場とした せせらぎ関係の方 家族 友人など少数のアットホームな「この世とのお別れ会」といった感じのもの。そのようなかなり個別的な葬儀に関しても質問したかったのですが 今回は時間切れでした。これから皆で学んでいきたいと思います。               (入居者・土)

 

こんにちは!せせらぎカフェ&まちかど保健室です

                     2024・4・25

子どもさんづれ 大歓迎

桜の花が咲き始め、天気が良い日はせせらぎ散歩をする方々が増えてきます。

カフェ&まちかど保健室はちょっと気になる場所のようで、覗いていったり、訪れたりする方が増えています。今日も、近くのお子さん連れのママが顔を出してくれました。

下に妹ができてから、なかなか言うことを聞いてくれないとママの悩みです。

今日も「ご飯食べたくない!」と食事ができず、散歩に連れ出したと話をしてくれました。「桜を見ながら食べてくれたら」そんな思いでいたようです。

部屋に入ると、せせらぎの入居者さんが小さな子どもが来た時のためにと貸してくれた絵本を見ながら、ご機嫌になりました。

近くに座っていた方から、「美味しそうなおにぎり持ってるね。おばちゃんに1つくれる?」すると、「これは私が食べるの!」と言って、一口サイズに握られたおにぎりを食べ始めました。

その場に居合わせた方々から「すごいね!」「おいしそうだね!」「大きくなれるね」などと声をかけられ、嬉しそうにしていました。

下に妹が生まれ、ママがなかなかかまってくれないので、少し自分に向いてほしかったのでしょう。「下のお子さんが寝ているときには、お姉ちゃんをぎゅーと抱きしめて、いっぱい関わってあげてね」と話をしました。

そんな様子を見ている方々の顔がとっても優しそうで、ニコニコ顔になっています。子どもと関わることは大人にとってもいいことだなと、つくづく思います。                      (ボラ・松)スクリーンショット 2024-04-22 115736

 

COCOせせらぎの花見

2024.04.25

遊歩道のこちら側に樹高7-8メートルのソメイヨシノが二本優雅な枝振りを誇っています。遊歩道全長2.4kmの間には地域のボランティアの手入れで季節ごとの草木の花を愉しませてくれます。ソメイヨシノに先立って寒気の中で春を呼ぶ河津桜、カルガモの親子、白鷺のつがいに真鯉の群れ。雨かぜなければ、老若男女、幼稚園児の行列、杖つき、手押し車、車椅子・・・とユニバーサルの典型のような愉しむ姿がサロンから見られます。

目の前の見事なサクラを愛でることなく散るに任せることはないとの趣旨でCOCOせせらぎ花見の会を4月5日に開催しました。有志のてづくりのランチと酔わない程度のアルコールを嗜み、時折の小細雨もサカナにしつつ、和やかに春の午後のひとときを、丁度満開になった桜花の下で過ごしました。

来年のサクラも楽しみにして、元気にもう一つ歳取ってやろうと意気投合しました。

(入居者:池 )

 

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⇐「ブルブル震えながら花見酒の男性軍」

 

 

「女性たちは暖かい室内で 花より団子」⇓

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繕う・つくろう

                           2024・3・25

 cocoせせらぎから歩いて15分くらいの所にある元住吉ブレーメン商店街 今どきよく言われるシャッター街などでなく 正真正銘のにぎやかな通り。スーパーマーケット4店 ドラッグストア5、6店舗 銀行4店舗 郵便局2カ所 八百屋 パン屋 酒屋 お茶屋 各種飲食店 花屋 洋品店 洋菓子屋 和菓子屋 百円ショップ・・・あらゆる商品があふれ買い物をする人もあふれている 不景気の今 めずらしく活気溢れる商店街です。

 

コロナの時には元気な人を見たくて ときどきこのブレーメン通りにやってきました 二重マスクをして消毒スプレーを持って。コロナでしおれきった心には 元気に掛け声をかけながら野菜満載の箱を運ぶ人 急ぎ足で買い物をする人々の姿を見れるのはうれしかった! コロナになんか負けないぞ!という勢いがありました。

あるとき人通りの少なくなったはずれの方まで歩いていったら ふと可愛いものが並んだショーウィンドウが目にはいりました。にぎやかな商店街にはあらゆる商品があふれていたけど こんなセンスのある小物たちにはお目にかかれなかったなぁ・・・スーッとお店スクリーンショット 2024-04-04 160928に吸い込まれました。幅2メートル奥行き8メートルほどの小さなお店には タオルやハンカチ 布製のバッグや木綿のブラウス・ワンピース 使い勝手のよさそうな食器類など 若いころ心がときめいた可愛い小物たちがいっぱい。そして写真の靴下を見つけたのです。チェック柄の靴下って珍しい それに可愛い色 5本指がついているのも便利かも・・・と色ちがいで2足購入しました。

 

80すぎて赤い靴下? 気にしない 気にしない!と一冬ふた冬 何度もはいているうちに 2足とも足指のところに穴が・・・あれ 靴下に穴があくなんて 子どものとき以来じゃない? 好きな靴下だから捨てるのはもったいないし そうだ 穴かがりしてみよう!と思いつきました。

子どもの頃 家族が寝静まったコタツで針箱を広げ 叔母と母は一家の靴下の繕い物をはじめました。切れた電球を穴があいたところに当てがって おしゃべりしながら家族の靴下を次から次から糸でかがっていく・・・つくろうという言葉には バツが悪くなって場をつくろう という意味もあったけど まさに糸へんに善くするという字のとおり 破れた靴下をまた履けるようにする ”繕い物”。大人になったころには高度経済成長のおかげか 破れたものは捨てる生活に慣れて 繕い物っていう言葉もなくなってしまったなぁ と思いながら 私は針に糸を通して繕いはじめました。チェック柄の靴下はあっという間に蘇って また十分に履けるようになりました。

 

どうして2足とも穴のあいた部分が親指と人差し指なんだろう・・・繕いながら不思議に思いました。他の指より力が入るから破れるんだきっと、、立つ 歩く 蹴る 跳ぶ 踊スクリーンショット 2024-04-04 161011る どんな動作のときも親指と人差し指のお世話になっているんだ、、二足歩行になって以来ヒトは足の親指と人差し指で踏んばって どんなに心が辛いときも歩きつづけ 悲しいときは立ちあがって 嬉しいときは跳びあがり 道をふさぐ相手は蹴とばして 労働しながら踊って・・・人はそうやって生きてきたんだ! 親指と人差し指は大切なんだ! 私はひとり勝手に納得して コタツに入って2足目の繕い物にとりかかりました。        (入居者・土)

 

「かあさんの家」が示す道 〜せせらぎ終の住処プロジェクト3月報告〜

2024・3・20

グループリビング(GL)運営協議会という全国組織があって「coco湘南で10周年記念イベントが行われる」と聞きました。cocoせせらぎが長くお手本としてきたcoco湘南を 一度この目で見たいとずっと思っていたのと 基調講演「自分らしさを尊重しながら あたりまえの生活を送るための支援〜ホームホスピスの取り組みから〜」のタイトルに惹かれ 私は早速申し込みました。

3月3日 早起きして電車を乗り継いでたどり着いたcoco湘南 まわりは住宅に囲まれているけど 南向きの暖かい日差しのなか とてもアットホームな所でした。スクリーンショット 2024-04-04 160548

駅からcoco湘南の間に大きな公園があり 早咲きの桜が満開でした

 

講演なさった市原美穂さんは宮崎の一主婦であった50代のときに ”地域の中で生きてきたように地域の中で最期を迎える” ホームホスピスという新しい試み「かあさんの家」を立ち上げられ・・・それから20年 現在3ヶ所のホームホスピスを展開されている方。

”しっかりした理念とやさしい感性をもったかあさん”といった感じの 飾らない素敵な方でした。

市原さんは「日本で昔から家庭で死を迎えたように 人の死を自然な出来事としてとらえたい。医療技術の進歩・医療保険の充実に惑わされて もう治癒は望めないのに ”死に方の合意” ができない状態が多くないだろうか 過剰な医療を施さなければ 人の死は穏やかで自然なものになる」との信念のもと・・・。

病院を退院しても(一人暮らしだったり 家族が介護できなかったりして)家に帰ることができない人々のために 古い民家を借りうけて終の住処にし 5人の方を受け入れました。在宅ホスピスケアチームに来てもらい ご本人に了解をとりつつ まず薬を全部抜くことからはじめ これまでの生活リズムを聞きながら(たとえば朝は仏壇に手を合わせるなど)元の生活に戻った暮らしのなかで 最期まで生ききる居場所としました。

1日24時間 365日 多職種のチームで支えるケアは それは大変な心労だろうとお話を聞きながら思いましたが 在宅介護が難しくなれば施設へという今までの流れから 「かあさんの家」は新しいケアの形を指し示しました。”ホームホスピスは心落ち着くもう一つの自宅” と位置づけて実践がつづけられたことがわかります。

 

ホームホスピスが大切にしていること まず「住まい」。 今までの生活との連続性のある民家という空間の力を借りる。民家のいいところ それは音 匂い 景色 今までの暮らしの記憶をなるべく壊さない環境だということ。治療する場所でなく 居心地よく憩う場所 スタッフや他の人が共に友として伴走するとも暮らしの場所。年齢 病名 症状などの条件なしに 短期間でも 泊まりだけでも 食事だけでも利用できる 制度の枠を超えた場所。

一軒の民家に5人と決めたのは 一人一人への個別ケアができること。ナースコールなしで気配で感じることができる空間は30坪程度なので民家がいい 民家の中で小さなサインを送りあっている。ちゃぶ台をかこめる範囲も5人 5人だと気遣い合う関係ができ 訪ねてくる家族とも親密になるし スタッフとの同志関係ができてくる ということでした。しかし5人というのは決して効率的でなく 運営は常に厳しい とも。

ケアチームとしてかかりつけ医と訪問看護が入るが 医療が入るのはスポットであり 日々の生活リズム(食事・排泄・運動・睡眠・清潔・会話)を整えるのは介護の力。介護のなんの価値もなさそうにみえる当たり前のことこそ貴重で「なにかいつもと様子がちがうな」と気づく力と それを的確に医療につなげる専門性が潜んでいる。

「いつか来るその時まで自然に暮らし 幕を閉じる時はモニターなどを見るデジタルな方法でなく アナログで手を握って語りかけて 生活の音や匂い これまでの暮らしを最期までつづけながらその時を迎えることができる」「人の命は その時が来たら自分の力で亡くなっていく 看取りは医療ではなく 文化だと思う」と市原さんは言われます。ここで最期を迎えた方の息子さんの一言 「人の細胞は60兆個 人が死ぬって曖昧なのですね」。死をモニターで知るのなく 手を握りながら感じる・・・という昔からのこの国の文化。市原さんの深い哲学を学んだような気がしました。

 

基調講演を聞いたあと GL研究者からの発言 各GLからの報告がつづき 酒井理事長もcocoせせらぎ10年の概歴を映像を入れて報告されました。後半で私も入居者として今 皆で取り組んでいる「終の住処プロジェクト」について報告しました。

今まで暮らしてきた住み慣れた場所で 仲間がいる場所で最期を迎えたいという希望を私たちももっていること 昨年からの数回の勉強会でせせらぎが終の住処になり得るかもしれないというところまでこぎつけたこと 皆で情報を共有して そのような場面を想像して備えたいこと などなど。

しかし報告しながら先ほどの市原さんのお話を思いだし しっかりした理念とやさしいかあさんのような市原さんがいないcocoせせらぎで 日々変化する終末期の厳しい状況を自分としても迎えいれることができるんだろうか・・・不安な気持ちがよぎります。

食事のときにお近くで食べていらした市原さんと運営協議会長の小島さんにそれを話すと

「大丈夫 cocoせせらぎでできます がんばってみて!」とお二人とも励ましてくださいました。                         (入居者・土)