cocoせせらぎに暮らして  2024・11・30

秋を求めて

2024・11・20

地元旅行社の東北一泊バス旅行に便乗して cocoせせらぎの入居者・スタッフ・ボランティアの7名が秋の旅に行ってきました。

首都高速道に乗ったとたんにさっそくビールで乾杯して盛りあがり 昼は宇都宮名物の餃子でした。

途中に立ちよった若山農場は竹林と栗林の農場です 竹林散策と青竹のお椀でいただいたお抹茶は甘露 お椀は旅の記念にいただけました。

春は筍 秋は栗を無農薬有機栽培で100年にわたり作っているそうです。

荷物になるなと思いながら4Lの栗の大きさに惹かれ つい買ってしまいました。

(余談ですが 帰宅後ゆで栗 栗おこわ 焼き栗にチャレンジしたところ期待以上のできばえと味に大満足で 旅のはじまりに重い物を買ってしまった後悔も吹っ飛びました。)

ふたたび高速で一路福島へ 今回一番の目的地“野地温泉♨️”へと山を登っていきます。

高度が上がるにつれて木々の色付きが鮮やかになりましたが 日没が迫ってきましたので明日山を下るときの楽しみに取っておこうと あたりに硫黄のにおいの漂う野地温泉ホテルに到着です。

山の途中にいくつもの温泉がありましたが野地温泉は一番高く 海抜1200mです。

古くからの湯治場で源泉掛け流しの濁り湯は地元の人にも雲上の湯として親しまれてきたようです。

到着後の夕食までの時間に まずは一風呂浴びました。

内湯と露天風呂の濁り湯は柔らかく 皮膚に効くというのもなるほどの納得です。

夕食時は大広間の宴会でカラオケ大会になり 皆さんつぎつぎにリクエストしながら曲に合わせダンスする人もいました。

締めはせせらぎエースのSさんによる河内音頭で全員が踊りました。

その後二次会をしたり入浴したりで 夜も更けて就寝。

ガイドさんの情報によると夜間の降雪で猪苗代湖へのスカイラインは通行止め この辺りはみぞれだったとの事でした。私は窓からの雨音がだんだん強くなり目が覚め 朝風呂と朝食の後 出発の9時には雨が上がりました。朝靄のなか 右左に紅葉の山を眺めることができました。

雨の予報も出ていたのに 晴れ女多数参加のお陰か次の会津若松鶴ヶ城に着くまでに青空が出てきました。image3

城の大きな銀杏が真っ黄色に染まり見事でした。足元に落ちているギンナンを見ていると 地元の人が早朝にギンナン拾いにくると教えてもらいました。

鶴ヶ城は会津白虎隊の戦いを思い出させますが、現在の城は昭和に建立されました。

登ることも可能でしたが エレベーターがないとのことで諦めました。土産物センターの品揃えは豊富で 地酒を買った人も多かったです。

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つぎは今回のバス旅の二つ目の目玉の大内宿でした。江戸時代の街道と宿を彷彿とさせる茅葺きの住居が道に沿ってならび 借景となる山々の紅葉も見事で 多くの人が散策していました。

私たちはまずお昼をいただくことにして 名物の高藤蕎麦や天ぷらその他でしっかり腹ごしらえ 冷水で引き締められたのか お蕎麦がことの外おいしく感じられました。

スタッフのSさんのご実家が街並みの中頃でお土産屋さんをしておられるので これもご縁と押しかけて義姉さんとご挨拶しました。

いい旅だったなあと感じつつ 夕暮れの迫るなか また高速に乗って帰宅しました。

(入居者・石・太)

 

少しの負荷を

2024・11・30

先日90歳を迎えられた上皇后美智子さんが まだ60代頃のある誕生日にこう言われたのを憶えています。

「還暦を超え これからは日々の生活に少しの負荷をかけながら過ごしたいと思うようになりました。」

えーっ! 美智子さんが負荷をかけるって? すべてのことを誰かがやって差しあげる皇室のやんごとなきお方が なにに負荷をかけるのだろう・・・もちろん公式行事 日々の公務にお忙しいとは思うものの 買い物 炊事 身辺の片付けや家計の心配などとは無縁の方なのに・・・ そういえばお若い時のことを思い出してみると それまでの皇室では育児は乳母に任せきりだったのに 「自分でやります」と宣言して離乳食を作っている写真が公開されたこともあって 生活のなかで少しずつ自立の領域を増やしていかれたのかな などと想像したものでした。

それから20数年もたって 美智子さんが言われたこの「負荷」という言葉が なぜか私の頭をよぎるようになったのです。すっかりガタのきた体や頭をかばって 私の日常ときたら・・・すぐにエレベーターに乗りたがるし 近所の買い物にもつい自転車に乗るし 重いものを持ちたがらない 新聞のめんどくさそうな記事は読み飛ばす 本は積ん読 手紙を書かなければいけないことにもメールや電話ですましてしまう めんどうな仕事はテイよくお断り 混みいりそうな人間関係からはそっと離れる・・・。

80を過ぎたのだから と自分を甘やかしてばかりのこんな生活をしていたとき 「負荷」という言葉が私の肩をトントンと叩きました「これを続けていたらフレイルの坂を転げ落ちるよ」と。。。

少しの努力と挑戦 少し荷を負うこと 今までよりほんの少しエネルギーのいることを敢えて自分に課してみよう と思いはじめました。エレベーターはやめて階段を登ってみよう 自転車じゃなく歩いてみよう 今まであまり読んだことのない類の本も勧められたら手に取ってみよう 新しい人間関係に思いきって飛びこんでみよう と。

すると・・・82歳の膝や腰はギシギシいうけど 面倒臭がりの頭はパンクしそうになるけど 緊張はするけど 坂を転げ落ちるスピードがちょっと緩んだような?? いや、気のせいかな?

週に二回 小さなフィットネスのジムに通って 今の体力を維持できれば最高!と思いこんでいたのですが 「少しの負荷をかける」を決心してからは体力補強!とばかりに ウォーキングマシンで10分しか歩かなかったのを12分に ボート漕ぎマシンでは8の負荷を10に上げようとする自分がいたのです ぷよぷよの脂肪を筋肉に! ハーハーいっている肺を息切れのしない肺に!を目指して。

願わくば 死ぬまでになんとか腕のフリソデをツツソデくらいにしたいなぁ。。。

(入居者・土)

20241115_134108               20241115_140859      11月半ば 友人と世田谷区の砧公園を散歩しました。環八に沿って 車の行き来のはげしい都会の真ん中 でも一歩入るとしーんとして 広々とした空間に木々が自由に 少し色づいた枝を広げていました。