入居して十年 今思うこと

 

2023.9.18

2014年7月 78歳で私はグループリビングCOCOせせらぎに入居し、十年となりました。最初は4名というささやかなスタートでした。その間、出入りはありましたが、Oさんを迎えて十部屋満室になり、揃って賑やかに夕食をいただけるようになったことは嬉しいことでした。

料理を担当してくださる方、スタッフさんが交代で毎日の夕食を作ってくださり。おいしいねと共有存続できていることは一番の誇りかもしれません。

運営するにあたっては、手弁当でいかによい住まい方ができるか考えてくださっていること、ライフサポーター(事務局)は私たちを優しく見守ってくださっていますし、なんといってもオーナーの土地提供により、江川せせらぎ川沿いの環境の場所に建物ができて、私たちの愛する住居になりました。

入居者もお互い話し合いできる場面もあり、ざっくばらんに話して「自立と共生」グループリビング、暮らし方そのもので地域の方々も交えての活動もできてきた十年だったと思っています。終の住まいと考えていた私ですが、十年も過ぎると体はガタガタ、介護ヘルパーさんの助けを借りたり、リハビリに来てもらったり、お金も必要になってしまい、私の寿命はあと何年?ハタと気づきました。

あまりにも少ない年金、少なくなってしまった蓄えで、果たして大丈夫なのか不安が募ってきました。以前姪の一人が足りなくなったら出してあげると言ったけれど。まあ、あくまで口約束。こんな大変な時代だし、そんなことあてにできないなと思っています。

グループリビングは理想の住まいであることには違いないのですが、年金の高いところで仕事をしていた人、ある程度の預金のあることも条件なのでは?何か最後後ろ向きになってしまい、ごめんなさい。たった十年の将来を見通せなかった私がここにいます。だからと言ってそんな私では駄目です。心配せずにより豊かな生活ができる世の中に変えなければ・・・・と声をあげて行くことこそ大事な役割と思っています。

 

(入居者・三)