cocoせせらぎに暮らして        2020・9・20

cocoせせらぎに暮らして        2020・9・20

IMG_0002 (2)

なくてはならないプラスチックだけど・・・

cocoせせらぎは散歩道にめぐまれています。目の前の”江川せせらぎ遊歩道”は 東西に 端から端まで歩くと約1時間。南には子どもや高齢者が球技もたのしめ 緑が多い橘公園。日吉との境には春にタケノコも採れる”神庭里山緑地”。朝起きると その日の気分で歩きだします。

季節ごとの花や ネムノキ トチノキ シャラの木 海棠の木など あまり見ることのない木の花も楽しみです。せせらぎに来て最初は それが楽しくて上ばかり見て歩いていました。

ところが3年たって 今や下ばかり見て歩くようになってしまったのです。それはなぜか・・・ある時から気づきはじめたプラスチックのゴミ! 川のふちや水のなかに プラスチックの菓子袋 飲み残しジュースのペットボトル スーパーのレジ袋が散らかっています。なにも見なかったふりをして通りすぎました 拾うと手が汚れるし コロナはこわいしなぁ! でも気になりはじめると ますます目につくのです。

この地区は川に囲まれていて 江川のせせらぎは矢上川にそそぎ 二駅むこう綱島の鶴見川に流れこみます。また元住吉の二ヶ領用水は多摩川に。鶴見川 多摩川は太平洋に。というわけで プラスチックは風にのせられて住宅近くの川に入ると 水や太陽にさらされて5㎜以下のマイクロプラスチックになって 海に・・・いまやプラゴミは世界中の海に大量にただよい それを魚が食べ いつしか私たちの胃袋にも。                               「このままいくと 海にためこまれるプラスチックの量は 2050年には海に住んでいるすべての魚の総量をこえるだろう」という驚くような研究結果があります。また北極海のプランクトンのお腹でキラッと光るビーズプラスチックの写真を見たこともあります。

やはり見て見ぬふりをしてはいけないなぁと ある日 目についたペットボトルをおもいきって拾いました。レジ袋も落ちていたのでそれをぶらさげて歩いているうちに あっという間に ペットボトル8本と菓子袋でいっぱいになりました。せせらぎに帰るとゴシゴシ手を洗い ゴミも洗って仕分けしそれぞれバケツの中へ・・・気持ちがスッとしました。

私たちの小さいころは豆腐を買いにいくにも小鍋持参 生ごみは庭に埋めたものでした。新聞紙が商品を包むのに大活躍の時代。ところがビニール袋やプラスチック製品があらわれて なんて便利なんだろうと使っているうちに・・・私たちはこの地球をすっかり汚してしまいました。    スウェーデンの女子高校生グレタ・トゥンベリさんが 国連で怒りの涙で訴えた「私たちの未来を奪う気か?」という演説に「自分は 次世代のことを思うこともなく水・空気・土・森林などの地球資源を使いきってしまった世代なのだ」ということを強く意識させられました。

プラスチックだけでなく 今 地球は息もたえだえの状態で このままいけば2050年に(2030年に という説もあり)は人が生きていけない場所になる という予測があります。「足るを知る」という言葉を忘れてしまい より便利に より快適に より清潔に・・・より明るく・美味しく・面白く・美しく・豪華に と際限のない欲望が 空気や海や森林をダメにしていきました。

プラゴミを拾うごとに こんなことやって何になる? ふと思うこともあるのですが「ここであきらめたら地球危機!」とトゥンベリさんの顔を思いうかべ レジ袋をぶらさげて またひとつ。。。  経済優先でなく 動物も人も森も海の生物もゆたかに暮らせる緑の地球を守ることが グレタさんの涙の訴えに応える一歩だと思い せせらぎ生活のなかでささやかだけどつづけていきたいです。                               (R)

IMG_0002 (1)