梅 見 行
前週までシベリア寒気団に掩われていたので、春は名のみの風の寒さ。2月の末日から一気に気温が上がって、せせらぎ遊歩道の河津サクラが五分に咲き、気の早いカルガモの雛が母親の翼の中に頭を突っ込んで暖まっていました。
ヒトも同じ。ましてやコロナに行動を抑えられてきたので、とにかく打ち揃って遊びに出掛けたい、出掛けようと思うようになっていました。
COCOせせらぎ住人六名が今こそ春と今年初めてのグループ散策に出掛けました。行き先は日吉公園です。事前に花の様子を二回下見の上で、3月2日花曇りのような陽光の下、11時半急ぐことなくゆったりと出発しました。丘の上の市立井田病院までは市営バスを利用して無理なく高度を稼ぎました。あとは平坦な道を左側に矢上川を見下ろし、小杉の高層マンション群の遠景を望みながら、おしゃべりしている10分足らずに公園のうえ入り口に着きました。
入り口の左手に紅梅と白梅の枝垂れが早速出迎えて呉れました。右手には紅梅と白梅の幹が根元から互いに絡み合って、恰も一つの木に白と紅の花が咲いているかのような古木があって、梅香の塊が微かに漂って嗅覚をくすぐる錯覚があります。それを過ぎて坂を下るに従って、ほぼ八分咲きの白梅の高木が続きます。旧家の大きな梅林であったところは、平坦に整地され、家族連れの子どもたちが二三組遊んでいました。
私たち六人も一角にシートを敷き陣取って弁当を使います。有志が今朝早くから用意してくれたご馳走です。勿論全員完食。やっぱり花より団子でした。
(これがこの日の野外ご馳走)
下り坂とは言え、歩いて帰るには距離があるので、井田病院に戻って、来るときの反対のバスに乗って帰りました。因みに帰り道の全行程を歩いた見栄張りの私の歩数計では、6200歩、4.2㎞でした。難点はトイレです。往復とも井田病院を利用することがお勧めです。(ik)
梅の木に二羽の目白が飛び交いて蜜吸う たびに花びらの舞う (F)