cocoせせらぎ  2022・4・10

cocoせせらぎホームページ  2022・4・10

3月1日はカルガモの赤ちゃん誕生記念日です

河津桜が咲きはじめた2022年3月3日、私たちはサロンと食堂に分かれてひな祭りパー ティをしていて、銚子丸のおいしいチラシ寿司をいただき、終わったあとせせらぎ遊歩道に出てみると、目の前が人だかりで、カルガモの赤ちゃん11羽がかえっており、スイスイ泳いでいた。どうも3月1日に生まれ、3日目らしい。

私は昨年8月に入居したので、江川せせらぎのカモの誕生を見るのは初めての体験。なんて可愛いんだろうと感動。しばらくスマホで撮影しながら、眺めていた。

この日以来、外出してヒナを観察するのが日課となる。3月5日、ヒナは8羽と3羽に別れ、その3羽は親から離れ、遊歩道休憩所の横で泳いでいた。

8日、カモの赤ちゃんは8羽に減っていた。3羽はカラスに襲われたのだろうか。市の工事で江川の水が抜かれて、カモの赤ちゃんは小川のはじっこでひとかたまりになって一箇所にじっとしていた。いつも夕方現れるおばちゃんたちは、水を抜く工事がはじまってから、カモの食べるものがなくなり可哀想といっていた。

3月9日、2組目のカルガモの赤ちゃんがかえっており、母ガモのお腹の下にもぐりこんでいるので、数えることができなくて、あとで泳ぎ出したのを数えたら12羽だった。

生まれたてのヒナは、どうやって生まれた場所から石の上の平らなところに移動できたのだろうか、と真剣に考えた。スマホで調べると、母ガモは26日ほど抱卵し、かえったヒナはすぐ歩けるそうだ。なるほどなー。

いつも会うおばちゃんが竹やぶに向かってチビ!チビ!と呼ぶと竹やぶがザワザワと動く。またある日おじさんが水面にいたカモに向かってチビと呼びかけると、道路にいたおじさんのところへ飛んでいき、何かエサをもらったようだ。人の声がわかるらしい。おばちゃんの話によると、この母ガモは生まれたとき迷子になり親からはぐれたのを、おじさんが育てたそうだ。人間の声がわかるんだ~と、また一つ賢くなった。

今では12羽が離ればなれにならないように、メスとオスが2羽でヒナを取り囲んでいる。近くで泳いでいた一組のカップルが急に飛びたっていくと、ヒナたちの母ガモが追いかける。どうも威嚇しているようだ。

3月20日に12羽いたヒナが、21日に8羽になった。おばちゃんたちの話だと、明け方の4時半ころ、カラスが襲うらしい。

3月1日に生まれたカモの親子は、4羽で3月27日に下流の矢上川に移動したそうだ。おばちゃんが写真を見せてくれた。道路を渡り、ヒナが崖を降りて、無事川に戻ったそうだ。11羽から3羽になってしまった母ガモの心境は如何だろうか。

3月31日、2組目のカモのファミリーは8羽のまま随分大きくなり、母ガモの半分くらいになっていた。大きくなるの早いなぁ。無事全員ひとりで飛び立てるのを楽しみにしている。約2ヶ月かかるらしい。

IMG_0006 IMG_0051                   姿のうつくしいコブシの木と満開の河津桜と

ヒナとともに河津桜は満開で楽しませてくれ、散策する人々は癒され元気をもらい、この平和な環境に感謝している。カップルのカモが何組かいるので、これからもヒナをかえし私たちを楽しませてくれることだろう。            (及)                   (カモの赤ちゃんの写真をたくさん撮ったのですが 動画ばかりだったのでここに再現できず  残念です!)

 

 

岩波ホールへ

3月も末の食事どき「岩波でやってる『金の糸』っていう映画 おもしろそうだけど 見にいかない?」という声が仲間の方から。あっ、そういえば 岩波ホールがもうすぐ閉館になるという記事が新聞に出てたなー 岩波ホールにお別れに行かなくちゃ と思いました。「みんなで行きましょう!」という声があちこちから出て・・・  合計8名が参加ということになりました。

神保町方面に行ったことがない人もいて 自称案内人2名による2グループに分かれて それぞれの ”おのぼりさん小旅行計画” がすぐに立てられました。あまり早く歩けない方が多い4名のグループは 友人が出してくださる車で cocoせせらぎから岩波ホールまで送り迎えという豪華な計画。

もう一組の私たち4人はバスで武蔵小杉まで出て 地下鉄三田線に乗ること40分 時間はかかるけど乗り換えなしで神保町に着きました。20代のころ水道橋の近くで働いていたので懐かしい岩波ビル・・・その10階が岩波ホールです。    

コロナもあってお客さんはまばら 三密にならずに座れそうで安心です。ロビーで待つあいだ  高野悦子さんが情熱をそそいで作りあげていったこのホールの空気を吸いこみました。1974年から上映された映画のポスター全部が壁一面に・・・圧倒される数 そして内容。私が30代のころ開館し なかなか来れなくてほんの数%しか見ていないけど ポスターを見るかぎり 興行成績をあげる映画ではなく お金は稼げなくても日本人が見ておくべき映画・・・を高野さんは選ばれたのだと思いました。

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150席ほどのゆったりとしたホール内

たしか見たなと思われる映画のチラシを目で追って みると「父と暮らせば」「ハンナ・アーレント」「八月の鯨」「ガンジスに還る」「冬の小鳥」「最初の人間」「胡同の理髪師」「上海家族」「おばあちゃんの家」「山の郵便配達」「コルチャック先生」など あ、この映画は〇〇さんと一緒だった となつかしく。                                上映中のジョージアの91歳女性監督作品『金の糸』は ソヴィエトの支配から解放されたジョージアの 老女二人とかつてつきあいのあった老詩人が 過去の葛藤を金継ぎのようにつなぐ物語でした。

終わってのお楽しみはロシア料理店 ネットで調べた地図をたよりに古本屋街を行きました。真新しいビルの間にはエンピツのように細くて長い古ーいビルが立ち並び その一つの狭い急な階段を上がって めったに来れないので他の3人に付き合ってもらって책거리韓国書籍店にも寄り・・・さらに裏道を行くと昭和の薫りただよう「さぼうる」喫茶店が・・・昔せまい椅子に座って食べたっけ 山盛りの庶民的なナポリタンの味・・・ 

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「さぼうる」も岩波ホール閉館と同時に閉じるとのこと。デジタルの進んだ時代に このようなレトロな岩波ホールやさぼうる喫茶店は時代遅れなのでしょう 残念至極。。。

やがて「ろしあ亭」を探しあて さっき見た映画を思い出しながらボルシチ・ピロシキ・パン種で蓋をして焼いたマッシュルームシチュー・生ビールなどをいただいて満足の夕食。ビールのおかげかウトウトしながら地下鉄・タクシーを乗り継いで せせらぎに帰りつき 平均年齢80歳はゆうに超えた一行の 神保町探訪は無事終了です。(土)