心にしみた「別れのうた」
7月1日お別れ会 兼 歓迎会 兼 退院祝い 2025・7・15
Oさんが「最近 忘れっぽくて・・・」とよく嘆いていたのですが ご縁のある介護事業所が運営するホームに移ることをご家族が判断され・・・7月1日の夕食はOさんのお別れ会となりました。そして同時に 入居して2週間ほどのWさんご夫妻を歓迎し もう一人Nさんの無事退院もお祝いしました。
当日 調理担当スタッフさんは O さんの大好きなお赤飯や茶碗蒸し フルーツポンチなど彩りも美しい夕食を用意 ワインやビールも加わってにぎやかな会となりました。
Oさんが「3年間 お世話になりました」と挨拶をはじめると「ちがうよ ちがうよ もう6年たってるよ」「コロナの前に入ったじゃない」「あら そうだったかしらね ここに来てもうそんなに経つ? あぁ なんだか涙が出てしまう・・・」
私たちもOさんと遊歩道を散歩したり 一緒にバス旅行に行ったり マージャンをしたり いつも笑顔でなごやかな会話を絶やさないOさんが ほんとにここからいなくなっちゃうんだなぁ・・・としんみりしてしまいました。 「でも歩いても行けるくらい近い所だから また会えるね」「うん ときどき来ますね」
Wさんご夫妻はそれぞれ入居のご挨拶 夫のYさんは「妻の後についてここに来たけど もうすっかり慣れました 毎日この辺りを探索して歩き回っています」 妻のRさん「なかなか空きがなかったけど やっと憧れのせせらぎにやってきました これからよろしくお願いします」と。お二人ともお人柄のせいか 二週間という期間で周りの人とすっかり馴染んで あっという間にせせらぎの住人になられました。
もう一人 夜中に腹痛で緊急入院したNさん 一週間の治療で元気な笑顔をとりもどし食欲も出てきて「皆さんにはご心配をおかけしました」と言いながら 今夜はワイン好きのNさんに戻っていました。
「別れるのは寂しい! こんなときは歌がいいよね」と いつもは静かなTさんが自分から言いだしました。「そうだそうだ」「もっとビール注ごうか?」「Tさん ぜひ歌って!!」の声にうながされて歌いはじめたのが むかし聞いてかすかに耳に残っているメロディー・・・深く静かな声で 酔いもはいってか少し震えるくぐもった声で別れの歌を。辛口で規律を重んじるいつものTさんが こんなに優しい声でOさんとの別れをうたっている 私はなんか涙が出そうになりました。
Tさんの歌につられて お食事担当の美声スタッフさんも 恥ずかしがり屋の男性Mさんも 新しくはいった Yさんもつぎつぎ歌って・・・和やかなお別れ会でした。
後日 Tさんに「別れのうた すごくよかった! 私のときにも歌ってね」と頼んだら「どのお別れさ?」と言うので「もちろん 大きな箱に入れられてここから出て行くときよ」・・・「あー わかった OK ! 」
(入居者・土)
