2024・5・10
99歳の母を見送ってから私の老後のことを真剣に考えだしました。
自宅は両親の荷物、私の荷物、すでに独立した子どもたちの荷物が数多くあり、
歳をとってゆく私には不要なものがほとんどです。
一朝一夕に片付くはずもありませんが、少しでも体力・気力の残っているうちにと決心して 整理を始めました。
何かの本に子どもが親の終活に望むのは
① 遺言書の作成
② 荷物の整理や処分
③ 生前贈与 と書いてありました。
なるほどと思い②を進めると同時にYouTubeをみて、自筆で遺言を書いてみました。
無理にでも忙しくして、母を失いポッカリ穴の開いた気持ちを多少でも埋めたいと思ったのです。
そんな時にコロナの問題が浮上しました。
私は元気な間は一人暮らしをして、いずれは高齢者施設にと決めていました。
しかし子どもたちは当時の厳しい行動制限に、何かあっても顔さえ見られないのは心配なので,誰かの近くに来てほしいと強く希望しました。
子どもたちの気持ちも嬉しく、パソコンで検索してグループリビングという住み方に出会いました。
これなら良いなと、子どもと数カ所見学のうえ決めたのがcocoせせらぎでした。
長年親しんだ家具什器やお気に入りの衣類は、長い付き合いの仲間に声かけしたところ行き先が決まりました。お雛様は母がお世話になったデイサービスが、その他の雑貨や電気製品等は市営のリサイクルセンターが引き受けてくれました。
ゴミに出すのは忍びなかったので、とても嬉しかったです。
cocoせせらぎに行くことが決まり、荷物の整理や処分ができたことは終活作業の大前進でした。
cocoせせらぎに移り3年が過ぎました。
関西から全く土地勘のない関東暮らしになり、何となく落ち着きのない日々を過ごしましたが、ようやく次の終活作業に移る気持ちになりました。
それは以前に書いた自筆遺言を、公正証書遺言にして残すというものでした。
周りを見れば相続の時に思いがけない争いとなり、その後の付き合いがダメになったりした例を聞くことがあり、子どもたちの間でその様なことが起こるのを防ぎたかったのです。
以前お世話になった司法書士さんに相談しました。
せせらぎ遊歩道に咲く赤花トチノキ
何回かのやり取りで、私の希望を聞いてくださり、文案を作ってもらいました。
また戸籍や住民票、印鑑証明などの必要書類を教えてもらい、相続人の各自が用意して司法書士の元まで送ることにしました。
マイナンバーカードで取り寄せできる書類があり、随分便利になりました。
その後 公証役場に予約をして頂きました。
当日は司法書士さんと事務の方が立ち会いとして来てくださいました。
公証人の最初のいくつかの質問は,私が認知症ではなくて、また自分の意思で遺言を作成するということを確認するためだと理解しました。
一言一句読み上げた後、私と立会人が署名しました。
やっとだなと思えて緊張して手が震えそうになりました。
最後に公証人が毛筆で署名して終了しました。
公証役場が災害にあった時のために電子保管もされることの説明もありました。
原本はこの公証役場に私が150歳(?)まで保管されるそうです。
公証役場への支払いは5万2千円でした。その他 司法書士への支払いもありました。
今回YouTubeで,自筆遺言、公正証書遺言、相続等を勉強しました。
何でもありのYouTube、上手に利用したいと思います。 (入居者・石)