終の住処プロジェクト 第4回 報告

2024・1・25

  元旦からいきなりの能登大災害 「おめでとう」を言うことも憚られる 2024年のはじまりでした。私たちせせらぎの10人はテレビから流れるニュースに驚きつつも まずは元気に新年を迎えました。

さて終の住処プロジェクトですが 12月の遺言公正証書につづいて 1月は「尊厳死公正証書」(同様のものに「最後の医療についての意思表示書」「エンディングノート」「リビング・ウィル」というのもあります)をテーマとして話し合いました。

 

今まで3回話し合ってきましたが 老衰・認知症・がんなどの病気が進行し 最期を意識するようになったとき 終末期医療をどのようにしてほしいか 「意思表示書」を書き残しておいたほうが 医療関係者 介護をしてくれる方 お世話になる方 家族などに迷惑をかけないのでは・・・という話が出ました。

そこで尊厳死についての書式をコピーしたもの4種類を見ながら 皆で話しあいました。

①coco湘南の西條節子さんが書かれた書式

②かまくら地域介護支援機構が作った簡素な書式

③同機構が作った 医療行為について細かく意思表示ができる書式

④法務局で公証人によって作成された尊厳死公正証書

いずれの書式も 意思表示書として書いて印を押してあれば 終末期医療の場で周りの人がそれを見ながらあまり迷わずに医療を決定できる書類。くわしく表示しようと思えば胃管 胃ろう 点滴(中心静脈栄養) 心臓マッサージ 人工呼吸器 酸素吸入 麻薬 ステロイド 放射線 神経ブロック 緩和目的の手術 人工透析 最期を迎える場所 などについても意思表示ができる書式もありました。

しかし急変や事故などで 救急車で医療機関に運ばれてしまったような場合 どうなるでしょうか?

「入院する」ということは「治療を受けたいという意思表示」らしいです。その場合本人の意思表示書があったとしても 家族の同意が得られていなかったり 法的な効力がなかったり 意思表示書が見つからなかったり・・・本人が希望する通りにいかないこともありそうです。素人の話し合いなのでわからないことばかり。この辺りは次回 もう一度きちんと情報を整理したいと思います。

自分らしい最期を迎えるために 尊厳ある死を迎えるために まだまだ準備しなければならないことがあるんだな〜

 

次回は今回の続きを話し合います。そしてライフサポーターさんお二人に参加してもらい 入居者が最期を迎えるにあたり 介護施設でないグループリビングで どの程度のことを援助・支援してもらえるのかを確認し合うことになりました。   (入居者・土)スクリーンショット 2024-01-29 142207

元旦 玄関で 勢揃い

カリンで愉しむ

 

年末のある日、理事長の酒井さんがまるでサンタのプレゼントの様に、大きなカリンをどっさり届けて下さいました。ご自宅の庭に今年はたくさんなったとのこと、良い匂いが袋から溢れ出してきました。

運営委員会の席でたまたまでカリンの話が出たそうです。

その時に入居者のTさんがジャムの手作りをしている事を伝えてくださり、それがご縁となり、私達にカリンが届いたというわけです。16個もありました。見たこともない様な大きなカリンで、一番大きいのを計ってみると500gでした。

早速ワイワイガヤガヤ、いつもの様に皆んなが楽しめるものを作ることにしました。ここはやはり王道のカリン酒とカリンジャムがよかろうと決まりました。

せっかくいただいたフレッシュなカリンが悪くならないうちに、まずリカーに漬けることにしました。 2023年12月25日漬け込み幸い梅酒と梅ジュース作りに使った大きなガラス瓶が二つあったので利用することができました。(梅酒と梅ジュースは小瓶に移し、おいおい楽しんで飲んでいます。漬かった梅はコンポートとジャムにして消費済みです)

 

【カリン酒作り】

レシピー(1ビンの割合)カリン4個、約2キロ 氷砂糖500g    ブランデーリカー2.7L

丁寧に洗って乾かしておく 縦に四つ割りにして種子を出す

5ミリ〜くらいのいちょう切り(今回皮付きにしました)

カリンと氷砂糖を交互に入れる、(梅酒が甘すぎたので氷砂糖を今回減量)

リカーを注ぐ

カリン酒が飲めるまで半年から1年、時々混ぜるとよい

取り出した実はジャムやコンポートにできる

 

【カリンジャム作り】カリン8個  グラニュー糖2キロ  ポッカレモン  白ワイン

年明けにみんなで声かけして作りました。色々作り方があるのでcookpadで検索

レシピー

皮を剥き縦割りにして種子を取り出す

皮と種子を鍋に移し水を加え15分くらい煮て汁を取り置く

実は2、3m mのいちょう切り、あく取りのため水に漬ける。

つけた水を捨ててかぶるくらいの水を加え、煮汁も加え柔らかくなるまで煮る

柔らかくなったら砂糖を加えるが、焦げ付きやすいのでヘラで混ぜて様子を見る

全体が紅くなるとポッカレモンとワインを加える。(ワインはお好みで)

とろみが出るまで煮詰める(焦げ付き注意)

熱いうちに消毒した瓶に詰めて蓋をする。(2024年1月7日出来上がり)

大きなカリンだったので大量のジャムができ、入居者とスタッフに分ける。

理事長 副理事長にも小分けしました、どうも有り難うございました。

 

結構頂き物があるのでみんなで楽しんでいます。毎日の生活の小さなアクセントです。

( 入居者・石)スクリーンショット 2024-01-29 141419

こんにちは!せせらぎカフェ&まちかど保健室です 1

2024・1・25

 せせらぎカフェ&まちかど保健室を開設して2年が過ぎました。

「どんなところなの?」「長い名前だね。」「何しているの?」そんな声が聞かれるので、ちょっと紹介します。

COCOせせらぎのサロンをお借りして、カフェと相談活動?おしゃべりをしているところです。コロナ禍で、出歩くこともできず、人と話すこともできないという声に押されて、感染予防の対策が少し緩和されたころに開設しました。「誰かに相談したいけど」「私の愚痴を聞いてほしい」「楽しい時間を作りたい」そんな願いをもって始めました。

COCOせせらぎの入居者さんの「地域の方たちとの交流ができたらいいのにな!」の思いにもかかわって、サロンをお借りしての活動です。

地域の方が、集まって、“ワイワイがやがや”それぞれの思いが語れたらいいかなと思っています。相談事なくてもOKです。一度お立ち寄りください。

(ボラ・松)240129142007373

 

コーヒータイム

2024・1・25

10時頃になると食堂に三々五々あつまってきてコーヒーを飲みながらの ”おしゃべりタイム” がはじまったのは 昨年秋の終わりころだったと思います。

以前から男性の I さんが「朝一杯のうまいコーヒーが飲みたいな」とよく言われていましたが きっと長い現役生活で 朝一杯のコーヒーという習慣がついていたのかな・・・と聞いていました。

そんなある日 彼が「コーヒーメーカーをレンタルしてみたから 飲みたい人がいたら食堂に降りてきて!」と。好奇心旺盛な女性軍2、3人 どんなコーヒーが飲めるの?と次の朝さっそく食堂へ。

調理テーブルの上にデンと置かれていたのは 黒い本格的なエスプレッソ・コーヒーメーカー。「何やらトリセツが面倒くさいから あなたたちやってみて」とあなた任せの彼。しかたなく機械に弱いのに私たちは あーでもない こーでもない とトリセツとにらめっこ・・・コーヒーメーカーを始動させるのに ほんと苦労しました。一杯目のコーヒーがやっとコップの中にチョロチョロと出てくるのに1時間くらいかかりました。

わ〜〜いい香り! 濃い茶色のトロッとした温かいコーヒースクリーンショット 2024-01-29 140707

一杯 長い人生の疲れを一瞬溶かしてくれるような魔

法の液体 鼻の奥のほうにとどく香りに 若いころの苦い思

い出もふっとよぎるような。

それ以来 なにか行事がない午前中 私たちは食堂に降りていけば美味しい本格的なコーヒーが飲めることになりました。一階の食堂は南向きで 明るい陽射しがいっぱい差し込むなか おしゃべりも弾みます。

「今日は寒いね-」「でもせせらぎ遊歩道の紅梅が咲きはじめたよ」

「オータニの移籍先 決まったよ すごい移籍金!」「へえ〜 なにに使うんだろうね」

「今日はお医者さんの予約日なんだ」「寒いから北風に飛ばされないようにね」「飛ばされるわけないでしょこの体 わっはっは!」

「きのう新聞にこんな記事が出てたよ 読んでみる?」「こんな本あるけど・・・」「このDVD いかが?」と情報交換もさかんです。

お正月も10日過ぎていい天気の朝 5人でコーヒーを飲みながら I さんが暮れに元住吉の蕎麦屋の白子天ぷらを食べたらおいしかった という話題で盛りあがっているうちに

「食べたいねー」からいきなり「そうだこれから食べに行こうよ!」という話になりました。いいねいいね!と 急遽バスの時間を調べるやらコーヒーセットを片づけるやら みんな慌ただしく用意して 11時半にはもう蕎麦屋到着! 残念ながら白子天ぷらは季節モノで今日はありません と言われてガックリ! でもかわりに白エビ唐揚げで我慢して・・・おいしくいただきました。家族づれでにぎやかな日曜日の元住吉商店街を歩いたり バスに乗ったり・・・みな無事に帰ってきました 年寄りの気まぐれな1日。

コーヒーがひょんなことからお蕎麦に! コーヒータイムのおかげです。   (土)

COCOせせらぎ 秋のバスハイク

スクリーンショット 2023-12-18 102755COCOせせらぎ   秋のバスハイク

湘南平 箱根塔ノ沢温泉

2023.12.20

 

去年は内陸に向かって晩秋の秩父の山々を観賞しました。今年は11月30日(木)湘南の海と箱根塔ノ沢温泉を特上の天気を貰って15人で愉しんできました。8時に向かいの薬局店前で乗車して出発、途中行程もスムースに進み、往復とも渋滞なし。

行程は運営委員の木村さんのご提案。湘南平は、富士の偉容全景、振り返ると湘南の海、こんな近場にこんな光景がと感嘆します。旧東海道大磯から歩いて行けるほどの近場で絶好のハイキングコースにもなっている平塚市営公園です。富士山は裾野まで丸見え。四季を通じて愉しめそうな行楽地です。近くの小田原市の松永記念館で電力王松永安左エ門の古美術を観賞する文化活動も忘れませんでした。スクリーンショット 2023-12-18 102729

続いて、小田原厚木国道271号線を軽快に、右手に富士を見ながら一気に塔之沢の温泉宿「湯寮」へ。お昼時になっていたので、ビールを飲みながらすき焼きの昼食を済ませて、入浴。いくつもの露天風呂に2時間掛けてゆっくり浸かり、日頃のストレスを洗い落としました。3時に箱根を降りて、小田原城下お土産商店街で休憩。短い秋の一日もくれて、予定通り午後6時COCOせせらぎに到着。バスチャーター料金を運輸省が規制したり、ガソリン値上がり、運転手不足のため、去年より2割ほど割り増しとなり、食事代、入湯料含めて一人当たり1万2千円の費用でした。妥当な費用対効果の遠足だと思います。来年春の花見バスハイクはいつ何処にしましょうか。

(入居者・池)

酒盛り バースデイ

 

2023・12・20

12月の初め I さんが誕生日を迎えました。

I さんの希望で スタッフのWさんが腕によりをかけて海鮮丼・茶碗蒸しなどの夕食を作ってくださり どこからか一升瓶の差し入れがドンッ! と置かれ パーティがはじまりました。

ライトを消して 可愛いケーキの上のローソクに点火 I さんはフッ! とひと吹きで消して「 **歳になりました。よろしく〜」。Happy Birthday to you を歌って「おめでとう〜」と言いながら日本酒で乾杯!

にぎやかな食事がはじまりました。9月から食費を値上げしたおかげで誕生日予算が少し豪華になって・・・W さんはこの近辺の売り場を探し歩いてくださったそうです 上等の大トロが2枚 イクラも乗っています エビ 帆立 黄色のフワフワ卵焼き 彩りもきれいな海鮮丼。美味しいお食事に「今日はこの一升瓶 ぜんぶ飲んじゃおうよー」ということになり みんなどんどん酒飲みに変身。

誰からともなく「歌は出ないの?」「そうだそうだ W さんいつも調理しながらいい声で歌ってるじゃない」「聴きたい 聴きたい」

何度もダメダメと言ってたけどお酒が好きで もうほっぺはピンクの W さん   ついに「じゃあ 私が一番好きな歌うたうわ 忘れられない初恋の歌」と言って《抱擁》を情感たっぷり 歌いはじめました。お父さんの反対でついに結ばれなかった若いころのWさんの思いが 聞いている私たちにいっぱい伝わってきました。

ほら 次はだれ? **さんでしょ? いや私讃美歌しか歌えないの 盛り下がっちゃうでしょ? じゃあ**さん歌って! などと言っているうちに端っこから男性の声がして どうも石原裕次郎? 沢田研二? 大好きな歌のようです。みんな大拍手。

最近まで男声合唱団で活躍していたMさんも さすがに鍛えた通る声で《ソーラン節》。

ふだん歌わないTさんは「童謡しか歌えないよーダメだよ」と言いながら《もみじ》を。

そうしているうちに一升瓶も底をつき ヨレヨレ平均年齢82歳のパーティもお開きです。ほんと楽しい晩でした。

 (入居者・土)

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終の住処プロジェクト第3回話し合い

報告

終の住処プロジェクト第3回話し合い

2023.12.20

 

12月とは思えないような明るい陽差しが入りこんで暖かい食堂に 6人が集まって話し合いました。前回までに cocoせせらぎでも最期を迎えることは可能・・・というところまでたどり着きました ただし介護認定が厳しくなる 介護ヘルパーの数が足りなくなる などの問題は出てきそうですが。

 

今回のテーマである「遺言」について話しあう前に TV 番組「ヒューマニエンス ヒトの穏やかな死」について友人がまとめた文章を  I さんが配ってくれました。

《今や 老人の死因はガンや心疾患をぬいて 老衰(他に記載すべき原因がない死)が一位となった。それは社会全体が高齢化とともに 治療を行うよりは自然な死を受け入れるという変化があったからではないか。

痩せと肥満の指標 BMI(体重÷身長÷身長)は 死亡の5年前ほどから落ちていき 2年前になると急激に落ちる。食事が細くなり水分が取れなくなると 人は10日くらいで亡くなる。老衰による最期を予測できるBMI の数値変化が 調査によってわかってきた。

誰にでもやってくる「死」とは 苦しいものだろうか。下顎呼吸など苦しそうに見えるが 研究によるとエンドルフィンという脳内麻薬(苦しみ痛みを感じた時に分泌され 通常生活のストレスでも分泌)が放出され 気持ちが穏やかになり安心して最期にいたれる。

人間が成長するのに20年かかる 死の準備期間として5〜6年あってもいい これがまさに老衰死なのかもしれない。》

終の住処について話し合っている私たちにぴったりの資料を ありがとうございました。

 

遺言についての話し合いが始まりました。3人のメンバーが 用意したものを持ち寄ってくれました。

  • すでに役場で手続きをした遺言公正証書と尊厳死公正証書を用意した人
  • 子どもたちに向けて・財産について・親としての気持ち・葬儀について 自筆で書き 印を押した遺言を用意した人
  • 子どもが一人 具体的な物の遺贈は済ませたので その後人生を振り返って感謝の気持ちなどをパソコンで打った 印なしのものを用意した人

3人それぞれが用意したものを回し読みして 遺言ってなんだろう?と皆が感じたと思います。いろんな形があっていいのだろう 逝く人の気持ちが残された人に伝わり 具体的なことの指示がはっきり分かれば。以前の大家族の時代とちがって今は家庭をもたない人 子どもをもたない人 少人数の子ども の世相で遺言はかえって大げさと思う人もいるかも。

それでも①の形式が一番正式で 逝く人の意志がまちがいなく残された人に届く形式だということはみんな納得。どんな形式であっても お金・物・言葉などを通して これから生きていく人に愛が届き 生きる力が与えられればいいのだと私は思いました。

 

尊厳死についての言葉を残しておくことは もはや「判断できない」「喋れない」という重篤な状態になった場合には とても重要だということを学びました。医師は本人がきちんと書いて印を押したものがないと 人工呼吸器や胃ろうを外すことはできない。だったら cocoせせらぎのみんなで書式を検討して作っていこう ということになりました。

 

また葬儀について 6、7年前葬儀社の方に来てもらって 万が一の場合はこのような葬儀ができるという例を話してもらったことがありました。しかし今のメンバーはほとんどが聞いていないのでもう一度説明を聞きたい という意見が出て 来春にさっそく企画することになりました。

 

老衰死だ 遺言だ 尊厳死だ 葬儀社だ と縁起でもない話ばかりだった割に みんな結構ワイワイ賑やかに喋って情報交換し 1時間はあっという間に過ぎ 終了としました。スクリーンショット 2023-12-18 102022

(入居者・土)

 

 

終の住処プロジェクト 第2回 報告 

2023・11・20

「cocoせせらぎを終の住処に!」に向けて11月9日午前中 第2回目の話し合いをもちました。1回目の9月には入居者が「終の住処」について どんな気持ちでいるか どんな最期を想定しているか など漠然とした気持ちを一人ひとりが話しました。

今回は 1回目に出された終の住処のイメージを もう少し具体的に考えたいと『在宅ターミナルのある暮らし』という本を皆で読み グループリビングの大先輩であるcoco湘南がどのように看取りを実践したか を学びました。

本の要約は以下の通りです。

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『在宅ターミナルケアのある暮らし』 coco湘南台の看取りのケース  生活思想社

入居者78歳の方に胃がんが見つかり もう胃がんの治療はしないと決めて その後の4 年半をcoco湘南台で過ごされた看取りの記録です。すべてをコーディネートした西條節子さんが著者。

自分の暮らしている家(部屋)でターミナルケアをするためには「なんでも完璧にやろうとするのではなく 昔から自然に家庭でやっていたことを 訪問看護やヘルパーなどのいろいろな機能を使いながら 自然な気持ちでやることで可能になる」のではないかと考えて実践した西條節子さん。

貧しくても苦労があっても グループリビングでの自由と尊厳の生活があり 入居者同士がお互いの良さも悪さも知り信頼関係ができたなかで この家(部屋)で死にたいという自己決定が出てくる。

①グループリビングでの自立と共生の生活の過程があり 地域の住み慣れた所で心豊かに

過ごし 人間関係もできる。

②その生活のなかから ここで死にたいという自己決定もできる。

③終末を迎える。  看取りはグループリビング生涯型暮らしの到達点ということ。

看取りに向けて必須の5項目

  • 暮らしの尊厳

小規模な暮らしのコミュニティのなかで 自分の意思でいろんなことが自由にでき

る。喜びを見つけることができる。特に「住まい」の環境が大切。立派な設備の

整ったホームの中に小さな金の座布団を敷いてもらっても私たちはうまく座れない。

私たちにはボロではないけどふさわしい座布団があって そこに居心地よく座れる。

  • 地域と共生する

coco湘南の窓を開いて何年か過ごすうちに近所同士の交流もうまくできるようになる

  • 地域の資源はいっぱい活用

質の高いところをどう選ぶか。よいケアマネージャーが選ぶいい医療と介護機関がポ  イント。訪問看護ステーション ヘルパーステーション 往診してくれる医師がいる  ことが大きな条件。

  • 食事・家政を支える人たち

地域社会に役立つ働き方をしたいという方たち キャリアと経験をもつ方たち と信

頼関係を作りつつ 調理・共用部分の清掃・家事労働を担ってもらう。

  • ターミナルケアを支える人たち

・ケアマネージャー(元気印に地域で生きて地域で納得して終わりたいという願いは

ケアプランを作成して見守るケアマネージャーの腕にかかっている)

・在宅介護支援センター・ヘルパーステーション

・訪問看護ステーション

・往診をしてくださる医師

また ターミナルケアは医療・介護チームだけがよくても成り立たない。周りの多くの人のデリケートな心遣いが必要になってくる。

実際の準備

・ベッド生活のすすめ

電動で上半身が起こせ 体が痛くないようエアーマット付きのベッド

歩くための補助具 などの準備が必要

・望まない延命はやめて

「私は人間らしい生と死を求めます」の書式

・資産のある人は法的遺言書を

弁護士か税理士に相談して相続態勢をつくってもらい 法務局に届け出ることがいちば

んよい。

・遺言

いろいろな送り方(葬儀)があるが その人らしい望んだ形での 形式的でない すが

すがしい幕の閉じ方ができるよう「お願いの遺言書」を書いておきたい。葬儀が地域の

しきたりや葬儀屋に仕切られることがあるが 自分らしく送ってもらうために書き残す

・西條節子さんが書いてみた遺言

お金のこと  通夜のこと  戒名  葬儀のやり方  写真(遺影)  弔辞

火葬が終わったら(食事)  49日と一周忌  納骨  皆さまへのお礼状家具

部屋の片づけ

 

高津の草千里スクリーンショット 2023-12-01 104228

ススキではなくエノコログサですけど

 

 

以上が『在宅ターミナルケアのある暮らし』の骨子です。

これを読んだあとの話し合い

* coco湘南では西条節子さんが 介護・医療・地域の情報をもっているコーディネー

ターとして患者本人に伴走する体力・気力があったから 看取りができたのではな

いか?

* cocoせせらぎには 西条さんと同じことをできるような人はいない。ではせせらぎで

看取りは不可能だろうか?

* cocoせせらぎは介護施設ではないけれど ライフサポーターさんがいて入居者に必

要が生じたとき つまりその人が「せせらぎで最期を迎えたい」と覚悟を決めたとき

に 情報を集めたり医療・介護とつなげる仕事をしてもらえる。

* もう一冊『最期まで家で笑って生きたいあなたへ』という本を見つけたので皆にまわ

して読んでもらった。岐阜市内の開業医 小笠原文雄さんの在宅での看取りの実践。

たくさんの一人暮らしの方が 在宅医・介護ヘルパー・訪問看護師に頼ることで 最

期まで家で過ごし 納得した死を迎えているという。最後を病院でチューブにつなが

れて過ごすより ずっと自由で気ままにゆったりと過ごせ 思ったより長く生き お

金もかからないというのだ。

* この本を参考に cocoせせらぎのすぐ近くで訪問医療を実践しておられる しまむら

医院の院長先生に この地域での在宅医療について相談してみた。

質:平均年齢82歳の高齢者10名で シェアハウス的に同じ屋根の下に住んでいる私た

ちだが お互い気心が通じるようになってきて どこか介護施設に移らないで ここ

で最期を迎えられないかをお互い勉強しているのですが それは可能でしょうか。

答:可能です。在宅医療の医師と訪問介護ヘルパーが ケアマネージャーのプランに従っ

て動くことで この地域で十分可能だし 現に月に2、3名の一人暮らしの高齢者を

私は看取っています。

質:そのような態勢を作るために まず包括支援センターに行って相談すればいいでしょ

うか?

答:包括支援センターは原則的にケアマネージャーを紹介することが仕事。ケアマネー

ジャーが患者に合ったいいプランを作ってくれると 看取りはうまくいきます。

質:訪問看護師というのはどのような位置付けですか。

答:患者の症状によっては訪問看護師が必要になるが 訪問する医者と介護ヘルパーが

基本です。

質:しまむら医院の訪問診療は申し込み制ですか。

答:そんな決まりはなくて 診療に通ってこれるうちはしまむら医院に通ってくればいい  し それが無理になったら「訪問診療に移行したい」と言ってくれれば 訪問します。

以上 しまむら医院での話の報告があって 第2回目の話し合いを閉じました。スクリーンショット 2023-12-01 104322

今年の子育ても一段落 土手で日向ぼっこのカモさん

お忙しい診療の合間に 地域の事情がよくわかっていないこちらの質問に答えてくださった島村健先生 ありがとうございました。「cocoせせらぎで最期を迎える」のは無理かも・・・と思っていた私たちは 少し希望をもちました。

「金の布団の中で 医療態勢万全 四六時中ピカピカ照明が当たり だれかが見守るなかで迎える最期」でなくてもいい 「最後の一息を見守ってもらえないかもしれないけど

cocoせせらぎで納得のいく最期」を迎えたい。この覚悟ができて 自分なりに情報を集め 方針を決める・・・自立

でもそのとき私たちは一人ではない ライフサポーターさんスタッフの方たちもいる 仲間もいる 家族や友人知人もいるだろう。仲間同士で 情報を寄せあったり 相談にのっ

たり 普段のせせらぎの日々の延長で ちょっとした手助けをお互いにするだろう・・・共生

グループリビングの「自立と共生」がここで生きてくる。

このようにして もしcocoせせらぎで最後の日々を過ごせたら100点満点!

(入居者・土)

私の生き甲斐 

      2023・11・20

私は今年6月より 夕食作りのお手伝いをすることになりました。

小さい頃から 私の母はなんでも手作りの物を食べさせてくれました。そんな母の後ろ姿を見ていて料理に興味があり 看護師の仕事をしながら いつかお役に立てるようにと 調理師の資格を取りました。

台所に立つと 何時間でも立っていられる。作る喜び そして「美味しい」と言ってもらえる喜びは 私の生き甲斐にもなっていました。

長年看護の仕事に携わってきましたが 看護の仕事を辞めたら「食」の仕事と思い coco せせらぎの活動に参加しました。

cocoせせらぎが目指している生活スタイルや できるだけ介護や医療のお世話にならずに 健やかに 自分らしく 楽しく過ごしていく小規模住まいに大変共感しました。老後の一人暮らしでは なにが起きるかわかりません。そのことを考えると cocoせせらぎの生活スタイルは理想の住まいだと思います。

末長く入居のみなさまに「美味しい」と言ってもらえる食事作りができるよう 努力してまいります。

(スタッフ・佐)スクリーンショット 2023-12-01 121703

秋の名残り  遊歩道の脇に咲くコスモス